CONCEPT and
PERSONAL of〈ROKH〉

Interview with Rok Hwang

Dec 26, 2022 / FASHION

コラボアイテムと共にロク・ファンさんが来日
ブランドへの思いや素顔にフォーカス

カルチャーやアート性を感じさせながら、女性らしいバランスが“INDEPENDENT GIRL”から広く支持される〈ロク〉。デザイナーのロク・ファンさんは、フランスが誇るメゾンブランドで研鑽を積んだ実力者。〈コンバース アディクト〉と「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」とのコラボアイテムをローンチするタイミングで来日すると聞いて尋ねてみたところ、物腰がやわらかい素敵な方だった。

PHOTO_Keiichiro Nakajima(SIGNO)
EDIT&TEXT_Maria Bun(PERK)

アイデンティティを大切に、
服を通して届けたいこととは

――「ただかっこいい服を作るだけではなく、服をどう着るか、着た人がどんな気持ちになるか」という言葉がご自身、またブランドのルーツになっているそうですね。「PERK」もそういった気持ちを大事にしているのですが、〈ロク〉はどんな方をイメージして手がけられていますか?

「〈ロク〉は自分の人生に責任を持っている、力強い女性をイメージして作っています。芯があり、インディペンデントな人とも言えます。そのような方は自分らしくファッションを楽しんでいるように思うので、袖を絞ったり背中を開けたり、シルエットを自分で変えられるデザインを意識しています。なおかつ、着た時に美しく見せたいという思いもあるので、フィッティングを繰り返すことで納得のいく仕上がりを目指しています。〈ロク〉はエッジのきいた遊び心と理想のシルエット、その両方のバランスを追求しています」

――シーズンごとのコレクションビジュアルが、ルック写真というより映画のワンシーンを切り取ったかのように感じました。ブランドのルックや映像制作などの多くをご自身で手がけているということですが、それはどういった理由からですか?

「そのように感じてくれてありがとうございます。ビジュアルは、私がイメージしているものをダイレクトに演出してくれる“場所”だと捉えています。映画は脚本もキャスティングも大事ですよね。そういった視点でモデルを選んだり、テーマに合った演出をしたり……。純粋に、私はそういう仕事も好きなんだと思います。あとは私たち作り手のクラフトマンシップを届けたい。小さなアイテムでさえも、ありとあらゆるグラフィックやディテールを試し、改良を重ねて完成させたものなので。服作りやディレクションなど、すべてに携わることで自分にしかできない表現を大事にしていますね」

コンバース アディクト × ロク チャックテイラー ハイ¥41,800
ロク DSM エクスクルーシブ ボトルキャップ フーディー¥40,700

――「PERK」は“INDEPENDENT GIRL”をテーマに、トレンドと程よい距離感を保ちつつ、自分らしい価値観やその時々のムードを大切にする女性をコアターゲットにしています。〈コンバース アディクト〉 × ロク チャックテイラー ハイや今回の「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」限定アイテムを“PERKガール”にどのように着こなしてほしいですか?

「自分なりの着こなしを楽しんでほしいです。スニーカーは街に出かける時でもいいし、仕事に行く時にはいてもいい。クリーンでミニマルなアプローチで作っているから、どんなシーンにもフィットするはず。このコレクションは、’90年代のヴィンテージ感をイメージしています。私がまだ幼い子どもだった頃、ブロックや公園で遊び回っていたことを思い出して抽象的に落とし込みたいなと。だからソールが2重になっていたり、ホワイトやグレー、ベージュといった絶妙な色の変化を出したり、レザーやスエードなど異なる素材で無邪気な遊び心を表現しています。「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」とコラボした限定アイテムはフーディやキャップ、ジャケットなど、子どもの頃に着ていた懐かしいものばかり。まさに私の青春が詰め込まれたコレクションです」

ロク DSM エクスクルーシブ 70エンブロイダリー ボーリングジャケット¥90,200
ロク DSM エクスクルーシブ エンブロイダリー フーディー¥40,700
ロク DSM エクスクルーシブ ボトルBBボールキャップ¥16,500