CONCEPT and
PERSONAL of〈ROKH〉

Interview with Rok Hwang

Dec 26, 2022 / FASHION

コラボアイテムと共にロク・ファンさんが来日
ブランドへの思いや素顔にフォーカス

ファンの心をぐっと掴むチャーミングな素顔

――〈セリーヌ〉〈ルイ・ヴィトン〉〈クロエ〉のデザインに携わっていたというご経験があるロクさん。名だたるブランドが並んでいるため、少し近寄りがたいというか尊い方なのかなと考えていましたが、親近感が沸く温かみのある方だなという印象を抱いています。ご自身ではどんな性格だと思いますか?

「尊いだなんて自分ではまったくそんな意識はなくて、とても普通だと思っています。ただ、ファッションへの情熱は人一倍強いと思う。だから常に仕事をしていて〈ロク〉と向き合っているし、成長させるためにブランドに費やしている時間が好きです。私が大切にしていることはお金や名誉ではなく、“女性のための美しい衣服を作ること”で、それがみなさんに伝われば嬉しい。自分の思いも着る人の思いも大事にしているからこそ、親近感や温かみがあると感じてくれたのはとても光栄です」

――暮らし、生き方、考え方など、ライフスタイル全般に関心があるとのことですが、アメリカやヨーロッパとは違った日本の好きな文化はありますか?

「ん~……こたつかな(笑)。暖かくて気持ちいいですよね。あとは、天ぷらと一緒に食べるうどんと似た食べ物ってなんでしたっけ……、そば! ざるそばが好きです。アジア人なので、日本の文化はとても身近に感じています。なんとなく自然になじむというか。今回の来日では、イベントや打ち合わせがたくさんあるのであまり観光できないのですが、最終日の一日だけ休みが取れたので箱根の温泉に行きます。今からとても楽しみにしています」

――そうなんですね。休日はどう過ごされているのですか?

「愛犬のブーとひとけのないロンドンの街や公園を散歩しています。それが私にとって癒しの時間。もともとアウトドアな方ではないのですが、最近はブーを連れて田舎にキャンプをしに行くようになりました。ロンドンやパリの街並みは本当に美しいけれど、静かで平和な田舎の空気を吸いに行くことが好きなんです。愛犬とゆっくりと過ごす時間は格別ですね」

PROFILE

ロク・ファン/〈ロク〉デザイナー
韓国で生まれ、アメリカ・テキサス州オースティンで育ちロンドンのセントラル・セント・マーチンズを卒業。数々のメゾンブランドでの経験を経て、2016年に〈ロク〉を設立。翌17年にファーストコレクションを発表。すぐに「LVMHプライズ」で特別賞を受賞し一躍脚光を浴びる。日本のファッションシーンに欠かせない存在となったデザイナーの一人。

INFORMATION

https://www.rokh.net
@rokhofficial
@doverstreetmarketginza