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Mar 30, 2021 / CULTURE

2人の友情に胸が熱くなる
実話を元にしたハートフルな名作

(C)2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
『最強のふたり』発売中
Blu-ray ¥2,200、DVD ¥1,257
発売・販売元:ギャガ
監督・脚本:オリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シーほか
事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪・フィリップのもとへ、スラム街出身の黒人青年・ドリスが介護士の面接に訪れる。ドリスの大胆不敵な振る舞いに周囲は困惑するが、その人柄に好感を持ったフィリップは彼を採用。自分を病人としてではなく1人の人間として扱うドリスにフィリップは心を開き、やがて2人は親交を深めていく。人種や階級、年齢を超えた友情に心が温まる、実話を元にした作品。

映画や音楽、本にアートといったカルチャーを、『PERK』が注目するINDEPENDENT GIRLがリコメンド。今回は「メゾンスペシャル」のプレスを務める田瀬麻美さんに、笑って泣けるヒューマンコメディを教えてもらった。

EDIT&TEXT_Yuka Muguruma(PERK)

PROFILE

ASAMI TASE

東京都生まれ。アタッシュドプレスや広告代理店を経て、2020 年秋より「メゾンスペシャル」のPRに。現在はNetflixにハマっており、通勤中や就寝前などの隙間時間には欠かさず鑑賞している。食べることも大好きで、グーグルマップは行ってみたい飲食店のピンで埋め尽くされているそう。
Instagram_@asamitase

明日も頑張ろうと後押ししてくれる作品

 アタッシュドプレスなどで経験を積み、現在は「メゾンスペシャル」でPRを担当している田瀬麻美さん。映画やドラマが好きで、移動中もサブスクの鑑賞を欠かせないという彼女がこの作品に出合ったのは、自粛ムードが高まっていた昨年の春頃だったという。
「緊急事態宣言が発令されていたこの時期は、自宅でごはんを食べながら映画やドラマを観るのが日課になっていて。この作品は、“泣いて笑って、生きるパワーをくれる感動実話”というキャッチコピーに惹かれて観てみたんです。その言葉通り、鑑賞後は心がほっこりして温かい気持ちになりました。仕事やプライベートで少し嫌なことがあっても、就寝前にこれを観ると穏やかな気持ちで一日を締めくくれる。明日も頑張ろうと後押ししてくれる映画です」

(C)2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP

作品の魅力と自分の生き方について

 次に、この作品ならではの魅力について尋ねた。
「ルーツの異なる2人の美しい友情はもちろん、ユーモラスなストーリーも素敵。だけど私が一番好きなのは、貧しい青年・ドリスの飾らない人間性なんです。フィリップのもとへ面接に訪れたにも関わらず、『失業保険をもらうために受けただけだから、不採用のサインをくれ』と悪びれずに言っちゃうところとか(笑)。そこにユーモアを感じると同時に、自分に正直な彼の姿がなんだか眩しく感じて。ドリスの率直で分け隔てない性格に、フィリップは好感を持ったんだと思います。私も学生時代までは周りの目を気にせず振る舞ってきたけど、社会人経験を積むにつれて自分の見え方を意識するようになりました。今は自己主張をするより、周囲の意見を尊重して円滑に進めていけるよう努めることが多いですね。決してこだわりがないわけではないけど、自然とそういう立ち振る舞いをしてしまうんです。『人に好かれなくてもいいから、人に嫌われない人になってほしい。自分の意思を持つのも大切だけど、人に嫌われない人間はどんな場所でも大事にしてもらえる。今後も同じ仕事を続けていくなら、特別誰かに好かれるより敵をつくらないことのほうが重要だよ』という、新卒でPR職に就いた時に当時の上司から言われた言葉が今も印象に残っていて。双方の折衷案を考える役割を自ら選んでしまうのは、その頃からの習い性なのかも。確かに自分の気持ちを解放できたらラクだと思いますが、私は今の生き方を選んだおかげで、誰かと衝突することもなくスムーズに仕事ができている。だけどそんな現状に満足している一方で、自分らしい生き方をしている人への憧れもやっぱりあるんです。いつも無意識に感情を抑えてしまっているから、真逆の生き方をしているドリスに惹かれるのかもしれないですね」

(C)2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP

彼女にとって“最強”の友人とは

 フィリップとドリスはさまざまな壁を越えて互いを1人の人間として認め合える、まさに“最強”のコンビ。彼女にとって、最強と呼べる友人のことを話してもらった。
「その人といるとすべてがギャグになって、どんなことが起きても笑って済ませられる。フィリップとドリスのような関係性は、まさに最強だと思います。ありがたいことに私の傍にもそんな友人がいて。職種も違うし、時には理解し合えない場合もありますが、一緒にいるとどんな些細なことでも笑いに変えられるんです。その子の前では私も気を張らずにありのままでいられて、そうさせてくれる存在がいるって幸せだなとしみじみ感じます。これからもずっと大切にしていきたいですね。ちなみに今回紹介した『最強のふたり』は、NYを舞台にしたリメイク版も発表されていて。気になってはいたけどまだ観れていないので、この機会にチェックしようと思います」

“High&Low” by ASAMI TASE

— High —

「MARIHA」の天然石リング

「アクセサリーが好きでよく身に着けているのですが、『MARIHA』のリングを初めて買ったのは3年前。パワーストーンの力にあやかりたく、思い切って手に入れました。それ以来、転職など環境が大きく変化するタイミングで、お守り替わりに購入するのが習慣になっています」

— Low —

5,000円以下のプチプラアクセサリー

「普段使いしているアクセサリーは、5,000円以下のプチプラアイテムがほとんど。海外のマーケットやオンラインサイトで手に入れることが多く、素敵なものを見つけるたびにコレクションを増やしています。可愛いデザインを眺めているだけで、幸せな気分になれます!」

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