Letter from the Editor

May 31, 2026 / NEWS / TIE UP

2026 SPRING THEMA “LIGHT HEART”

こんにちは。ファッションマガジン『PERK』の編集長を務めております、伊藤です。
このたび、毎シーズンの終わりに「Letter from the Editor」を配信させていただくことになりました。
これまで名刺交換をさせていただいた方のみにメールで配信する予定でしたが、少しでも『PERK』のことを知ってもらえたらと思い、恥ずかしさもありますが、こちらでも掲載することにしました。
お忙しい日々のなかで、PERKを思い出したり、少しでも身近に感じていただけるような時間になれば嬉しいです。

初回ということで、まずは少しだけ自己紹介を兼ねたゆるめのコラムにお付き合いください。

先日、知人に誘われて占い居酒屋に行った際、占い師さんに開口一番「あなたアホだから」と言われました(笑)。

振り返ると、私の人生には“アホエピソード”が冗談抜きで100個くらいあります。カラスのお尻で頭にバウンドされたり、バッグごとどこかへ置いてきてしまったことはすでに3回。災難も多いですが、なぜか落としたものは必ずと言っていいほど戻ってくるという謎の自負もあります。

もちろん当事者としては焦るのですが、30年も付き合ってきた性格です。半ば諦めながら、どこか第三者のような目線で楽しんでいる自分もいます(巻き込まれた方々には本当に申し訳ないのですが……)。

そんな私が、今年の3月から『PERK』の編集長を務めることになりました。まだまだやりたいことも、できていないこともたくさんあります。すぐ影響されるし、意外と頑固だし、自分でも扱いづらいなと思う部分は山ほどあります。

昨年、最後の20代を過ごしていた頃は、今よりずっと気持ちが内側にこもっていました。そんな時に出合った言葉があります。

「心の貧しい人は幸いである」。

最初は意味がよくわからなかったのですが、私なりに解釈すると、嫉妬や怒り、不安や焦りといった、一見ネガティブに見える感情も人間らしさの一つだということ。当時の私は、そういう感情を持つ自分をどこかで否定していました。でもその言葉に出合ってからは、きれいじゃない感情も含めて自分なんだと思えるようになった気がします。それくらいのほうが、案外軽やかなのかもしれません。

3月から6月のPERKの春のテーマは“LIGHT HEART(軽やかな心と装い)”。

撮影にご出演いただいた菊池凛子さんが取材でこんなことを話してくださいました。

「軽やかな人って、健やかで、でもずっと強いわけじゃなくて、弱い時は弱いし、強くなれる時はちゃんと強くなれる。そういう感情を受け入れてあげられること」。その言葉を聞いた時、「ああ、そういう素直ところが素敵なんだ」と思いました。軽やかさとは、自分の弱さや不器用さも含めて抱えながら進むことなのかもしれません。

そう考えると、このテーマはシーズンテーマであると同時に、私自身のテーマでもあったのだと思います。

編集長としては少々頼りない自己紹介になってしまったかもしれません。不器用で遠回りしがちな人生ではあると思いますが、一生懸命さとバイタリティだけは誰にも負けないつもりです。

ここでまた脱線しますが、不器用と聞くと、無条件に「自分、不器用ですから」の高倉健さんの名ゼリフが頭をよぎります(笑)
心のなかでククッと笑うまでがいつもの私のセット。

ちなみに占い師さんには、これからは「楽しみなさい」とも言われました。

考えてみると、ファッションも私にとってはずっと“楽しむためのもの”だった気がします。

ファッションには、心を軽やかする力がある。

これから『PERK』とともに、ワクワクを皆さんと共有していけたら嬉しいです。

そして願わくば、その途中でまたアホエピソードが増えたら、それもどこかでお話しできればと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

PERK編集長 伊藤マリア