Food Community

Vol.2 local du club🎼

Apr 30, 2026 / CULTURE

話題の新店舗を巡り、新境地開拓を楽しむことも一つだけど、食を知り尽くす飲食店オーナー・スタッフが本気でおすすめする、ホットな店を訪ねるのも間違いないはず。とっておきの店を教えてもらい編集部Mizumoが巡る、フーディストによる数珠繋ぎ「Food Community」。 第2回目は前回ご出演いただいた「SPICE飯店」のオーナー岡本さんが自信を持っておすすめできるという、西新宿の裏路地に構えるビストロ料理「local du club」。静かな佇まいが印象的で、自然と背筋が伸びる特別空間に行ってきました🍷

PHOTO&MOVIE_Ataro Dojun
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara(PERK)

 フレンチをベースとしたビストロ料理店「local du club」が、日本屈指の“巨大オフィスビル街”とも言われている西新宿にある。Google mapを片手に、不安を抱えながらもそわそわ裏路地を5分ほど進んでいくと、全面ガラス張りでシックな外観の店を発見。ひと目で店内の構図が把握でき、壁一面にレコードが敷き詰められている内装と少し照明を落とした雰囲気が大人の隠れ家を彷彿させ、緊張と期待を胸に入店。

Order, 1

メリメロ¥1,320(1人前)
高知県四万十鶏ももソテー 桜海老とビゼッリのリゾット詰め¥4,840
白ワイン¥1,800

 ファーストオーダーは冷前菜の盛り合わせ「メリメロ」をチョイス。6種類もの前菜がぎゅっと詰まっているうえに、野菜の鮮やかな色合いがこのひと皿に。シャキシャキとした歯応えに野菜本来の甘みも感じられる、視覚・食感、両方楽しめて大満足の逸品です。添えられたパンは、しっかりと小麦が感じられるふかふかの自家製パン、なんとこれお通しなんです。「メリメロ」に含まれているウフマヨのソースにつけて食べたら、さらにおいしくこれは無限におかわりしてしまう……!


 事前にリサーチして目星をつけていた、「高知県四万十鶏ももソテー 桜海老とビゼッリのリゾット詰め」は想像以上のボリュームに仰天。熱したフライパンに最初に投入したのは、大きめのバターにこまかく刻んだニンニクとエシャロット。しっかり煮詰めたあと、お皿にあさりのお出汁をたっぷりと入れスタンバイしていた四万十鶏を盛り付けて完成。未知なる料理にワクワクが止まらない! パリパリに焼かれた皮にそっとナイフを入刀したら、中から今旬の桜海老とビゼッリ(グリンピース)のリゾットがお目見え。旬の食材ってその時期にしか味わえない特別感があって大好きです。ジューシーな鶏ももとあさりのやさしいお出汁の風味が合わさり至福のひと口。シャバシャバとしたソースは、食べ進めていくうちにソースと鶏、米が一体になっていろんな旨みを吸ったリゾットになるという、計算されつくしたひと品に脱帽。時間が経っても変化を楽しめるので、ゆっくり味わいたいスペシャルなメインメニュー。「ボトルワインを飲む感覚と似ていて、濁ったワインだとわざと上澄だけを飲んで、最後濁った部分と混ぜながら呑むとおもしろいんですよね」とシェフの庵地さん。作り手の想いや意図を直に聞きながら食を楽しめるのは、何よりも贅沢なひと時でした。


今回入って左手にあるシルバーのカウンターに通していただきましたが、こちらは無機質のテイストで厨房を眺めながら食に集中して堪能でき、奥の一枚板のカウンターはDJブースを目の前に音楽を楽しみながら、ゆっくりお酒を嗜める。中央には複数人で訪れた際に利用できるテーブル席も。一つの店でニーズに合わせた空間作りに圧巻されました。

Order, 2

海老と愛媛産レモンバターソースのスパゲッティ¥2,730
白ワイン¥1,800

 締めにオーダーしたのは「海老と愛媛産レモンバターソースのスパゲッティ」。プリップリの食感がたまらない、大きな海老が何個も乗っていてこちらも食べ応え抜群。濃厚すぎないバターソースのスパゲッティは、程よいコクにレモンの酸みでグッと味が締まり、単調になりがちなクリーミー系のスパゲッティでも最後まで飽きさせない。付け合わせのレモンをさらに絞って楽しむのもよし。一緒にいただいた白ワインは、クリーンで果実みを感じられる繊細な一杯。ペアリングも完璧でどこまでも満たされる。

 料理は前菜とメインで分担されていて、ワインはオーナーが選定し、それぞれの担当を深く追求し最高なひと品、一杯を届けてくれる。食だけではなく、心地のよい音楽とホスピタリティ溢れる接客で、芯から自分を満たす体験ができた。立地のいい場所とは断言できないものの、リピーターの方が年齢層関係なく多いことに大いに頷ける。ハイクオリティな料理とお酒を提供する「local du club」には、わざわざ訪れたい理由が明確にあった。友人に自慢したいけれど、自分だけの秘密にもしておきたい……、そんな葛藤を覚える心に深く刻まれる店でした。

Mizumo’s little voice💭

店内から見えるこの鳥居をくぐるのが、店へのいちばんの近道らしい。鳥居の中にある成子天神社に、高さ12mのミニチュア富士山と呼ばれる富士塚があり、本物の富士山の溶岩で作られているのでここを登れば富士山に登ったも同然なんですって🗻こんな近くにパワースポットもあるなんて、訪れる理由がまたひとつ増えてしまいました……⛩️


Information
local du club
東京都新宿区西新宿8-16-2 グラウンドウイング205
17:00~23:00(L.O 21:30)
※予約はDMのみ。
※不定休のため、営業日はInstagramをチェック。
@localduclub_cgensai