That girl with a
“Handsome Temptation”vibe
Jun 29, 2026 / BEAUTY
イットなヘアスタイリストに、 夏のシーズンテーマ“Handsome Temptation”なムードをまとうセンシュアルな女性像をオーダー。完成までのメイキングを一部始終密着した、6月から8月まで全3回に渡ってお届け。夏の第一回目は「NUKLEN.」のヘアスタイリストzunさん(伊豆島 梓)からスタート。卓越されたハイセンスな感覚を持つ彼女が表現する“Handsome Temptation”なガールは、枠に囚われない彼女の思想が表れた芯のあるスタイルに。アンニュイで儚げ、どこかミステリアスにも感じる世界観に浸ってほしい🪄
HAIR&MAKE-UP&PHOTO_Azusa Izushima(NUKLEN.)
TEXT&EDIT_Mizumo Uehara(PERK)


PROFILE
zun(伊豆島 梓)/「NUKLEN.」フリーランス スタイリスト、〈ue〉デザイナー
都内サロンを数店舗勤め、約6年前にフリーランスに転身。オーナー様と親しいこともあり、店作りから携わったという。「美容室らしくない、隠れ家のようなプライベート空間を作りたい」という理想を叶え、2024年11月に「NUKLEN.」をオープン。入り口には受付ではなく石畳の廊下で店内へと繋ぐ、洗練された空間が実現。スタイリストとして務める傍ら、ビーズジュエリー〈ue〉のデザイナーとしても活躍。最近は土鍋でお米を炊くことにハマっているそうで、いい土鍋を揃えたら、次はいいお米が気になっているとのこと🌾


“Handsome Temptation”
「“Handsome”と聞いたとき、パッと浮かんだのがかっこいい、少しギラギラしているようなイメージ。“Temptation”はなんだか艶っぽくて、うるうるしている雰囲気を想像し、どういうムードに固めるか結構悩みました。けど、モデルちゃんが決まった時に作りたい女性像が明確になり、彼女がクールで凛々しい顔立ちだったので、ナチュラルにまとっているハンサムなムードは残しつつ、中和するようにやわらかさとドライ感をプラス。ヘルシーさだったり、何もしていない感じがハンサムだなと思います。例えば、朝起きて寝癖のままコーヒーを飲んでいる姿もハンサムに感じる。あと、“笑顔”って最大の誘惑だと思いました。作るものではなく、個々がもともと持っている表情は心奪われる瞬間だと思います。彼女はチャーミングな笑顔がギャップでとっても魅惑的」。モデルが持つ本来の魅力に、zunさんの感性で仕上げた唯一無二の女性像が完成。




「私の思い浮かべるハンサムに通づるんですが、寝起きのムードで飾らない雰囲気を出したかったので、最初はパジャマファッションにしようかなと考えていました。ですが、バランスを考えてラフなヴィンテージ風のTシャツに、少しドレッシーなエッセンスを、サテンとレースのキャミドレスの艶感で入れ込み、足元はエッジのきいたスタッズ付きのビーチサンダルを合わせました。メイクはとってもナチュラルで、素肌感を意識しチャームポイントのそばかすを生かして、ファッションとリンクさせた“艶”をまぶたや、頬にのせ夏らしさを出しました。ヘアは地毛がウェービーなので、もとよりボリュームを出すようしっかりセットし、もみあげと前髪の一部に“針金パーマ”という技法でスパイラル級にくるくるに! 〈ue〉のベロア素材に黒いフラワービーズが施されたシックだけど存在感あるヘッドアクセを、特別に2個つけて完成です」。素材の持つ表情を利用し、ムードの足し引きを楽しんだ計算高いスタイルに仕上げてくれた。



「自分自身もそうだし、人に対しても同じことを言えますが、30代を過ぎてから“妥協”ができるようになりました。20代は尖っていて、人の意見を聞く余白だとか、これが正しいという価値観が狭まっていたと思います。そういったものがどんどん丸くなってきたのを感じます。ファッションやヘア、メイクもそうで、選択するものに『私はこれでいいんだ』っていう自信が芽生えてきたからかも。自分の好きなところを自覚できて、それを生かすことが歳を重ねて習得できた一つのこと。私は自分の肌が好きなんですが、だったらメイクで隠すのではなく、素肌を生かしてありのまま表に出そうと思えました。マイナスにすることって素材を引き立てる要素でもあると思うし、削ぎ落とした姿って一種の色気にも感じます。ありのままの自分を楽しむ事は自分を好きになるきっかけにもなると思う。何かプラスしていくより、マイナスにしていく勇気もとても大事で、そういった素直さを受け入れることで、自分の良さや正解を見つけられるはず」。


その人が持つチャームポイントを引き出した魅力が輝くルックは、zunさんの経験と感性でしか作れないスタイル。ただ真似をするのではなく、“自分の良さとは何か”を考える瞬間を生み出してくれた。“らしさ”を磨くことは誰かの心を惹きつけ、一種の色気であることを学びました。
