誰かの正解に頼らず、好きなものを自分の視点で選ぶこと。スタイルは、服以上にその人の“今”の姿勢や哲学を映し出す。この企画では、“INDEPENDENT GIRL”たちのスナップを通して、自分らしくあることの魅力を掘り下げる。自由でしなやかで、ちょっとハンサム。そんな彼女たちの、スタイルの現在地を覗いてみたい。第3回目はヘアサロン「YOUR」スタイリスト、YUNNさん。

PHOTO_Haruki Matsui
EDIT_Maria Ito（PERK）

PROFILE

YUNN

@i_am_yunn
@your.jp

新卒で入社して約10年間都内のヘアサロンで経験を積み、今年の5月に「YOUR」に転職。同じタイミングで住まいも引っ越したばかりで、公私共に新たなスタートを切っている。ほんの少しのエッジをきかせながらも、上品で大人の魅力が漂うヘアスタイルやカラーが得意。

01_“大人の赤”に遊び心を添えて

色の遊びとシルエットの計算がきいたスタイリング。パープルのニットターバンと、ビビッドな赤いTシャツが不思議と調和するのは、その間をヘアカラーが取り持っているから。これまで数々の色を試してきたという彼女が、今、節目に選んだのは“赤”。大人の強さと、子供のような純粋な遊び心を併せ持つ色。チャームポイントだった黒眉も潔くブリーチし、今はその軽やかさを楽しんでいる。過去に縛られることなく、新しい自分を楽しむこと。ヘアカラーで多くのゲストを美しく、ポジティブなムードへといざなう彼女自身が、誰よりもそれを体現している。胸元のTシャツに舞うバタフライも、今の気分や心境を重ねているかのよう。

02_気分は正直に、でも軸はブレずに

その日の気分に合わせて、オーバーサイズのスウェットパンツをはいてみたり、パールのアクセサリーでエレガントに仕上げてみたり、ジャンルに縛られず自由にファッションを横断するのが彼女のアディチュード。そんななかでも、最近心地よく感じているのは、ボディラインが美しく見える“ハンサムなスタイル”。Vが深いシャツからタトゥーを覗かせたり、直線的で身体にフィットするデニムをセレクトしたり。以前はあまり選ばなかったアイテムたちが自然とワードローブに増えてきたのは、自分自身の変化に素直になれた証かもしれない。けれど、どんな装いでも昔も今も足元だけは変わらず、はいた瞬間背筋が伸びるようなヒールに惹かれる。自由に揺れながら、でもどこかに一本自分だけの軸を持った“INDEPENDET GIRL”らしいスタイル。

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