“STREET MIND” SNAP #03
Sep 25, 2026 / FASHION
“INDEPENDENT GIRL”の
ストリートを纏ったスタイル
今シーズンの「PERK」が立ち返るのは、原点であるストリート。“STREET MIND”をテーマに、ヴィンテージやメゾンブランドを独自の感覚でミックスし、既成のルールにとらわれない自由なスタイルを提案する。そんなマインドを体現する8名の“INDEPENDENT GIRL”がセルフスタイリングで登場。ラストを飾るのは、小田寛子さん、貴子さん、Mitsuki Leeさん。三者三様の感性から生まれる、大人の品とストリートマインドが共存した着こなしをお届けします🛹💨
MODEL_Mary Sara, Tondabayashi Ran, Julia Shortreed,
PHOTOGRAPHER_Ryohei Obama(signo)
EDIT&TEXT_Maria Ito, Mizumo Uehara(PERK)
#03 “INDEPENDENT GIRL”


person_Takako Oda, Hiroko Oda /Model @takako_oda @ohhiro
“変わっていく2人、変わらない原点。
”

(右:寛子さん)ジャケット、ワンピース/ヴィンテージ、シューズ/The Row

双子という近い存在でありながら、ファッションにはそれぞれの個性が滲む、小田寛子さんと貴子さん。好きなものや似合うものにはどこか共通点がありながらも、少しフェミニンだったり、メンズライクだったりとその人の感性や色が出る。この日の寛子さんは、ワントーンの装いに異なる素材をミックス。「基本的にモノトーンが多いので、素材で遊ぶのが自分らしい」。色数を抑えながら、質感の違いによって奥行きを生んだ。一方、貴子さんはイエローとベージュを軸に、全体を2色で構成。「コーディネートはいつも2色くらいにまとめて、どこかにメンズっぽいアイテムをひとつ入れます」。この日はシャープなシューズやアイウェアが、その役割を担っている。
普段はあまりインタビューの場に慣れていないという彼女たちだが、言葉を悩みつつも自分らしい表現をかい摘み、直球かつ端的に伝えてくれた。その姿にブレはなく思考や物事の価値観に確信があり、強ささえ感じる。ふとした瞬間に2,3秒お互いを見つめ合い、発する言葉をまるで予知しているかのように無言で頷きあう姿は、“言葉にする前の感覚”まで共有しているよう。その距離感が2人にしかないものだと思うし、魅力的に感じた。
2人のキャリアの始まりがまさにストリートスナップであったこともあり、今回の企画も快く引き受けてくれた。”初心を忘れない”という言葉を思い出させ、原点回帰のきっかけになったという。歳を重ね、経験を積み、着る服が変わっても、ふとした瞬間に戻ってこられる場所がある。2人にとって“STREET MIND”とは、何か新しいものを追い続けることだけではなく、自分たちがどこから始まったのかを忘れないことなのかもしれない。ストリートは、今も2人のスタイルの根っこにある。


person_Mitsuki Lee/Model @mitsukileemiyamoto
“そのままの自分も、他人から見た自分も受け入れる
”


SNSでの飾らない発信に惹かれ、今回オファーさせてもらったモデルのMitsukiさん。「SNSは、実は自分の“Vulnerability(弱さや素の自分)”をシェアできるプラットフォームでもあると思っていて、『そのままでいい』というマインドセットを意識して発信するようにしている」。インタビュー早々、自身との向き合い方がとても上手な人だという印象を受けた。
そんな彼女が大切にしている言葉は、「Acceptance of misunderstood image of yourself(人から勘違いされた自分のイメージを受け入れること)」。今年のはじめ、自ら考えた言葉だという。その意味を聞くと「人から勘違いされたイメージを持たれることを受け入れることは、自信を持つことよりも大切だと思っていて。自分がアウトプットしたものと、他人がインプットしようとしてくるものは別物だから、それは受け入れる」。一時期、気持ちが落ち込んでいたときにこの言葉に辿り着き、それをきっかけに暗い気持ちから抜け出せたのだという。頭ではわかっていても、他人からの言葉に囚われてしまう私たちにとって、腑に落ちる言葉。道標的なこの言葉が、彼女の支えになっているのを、話しているとよく感じとれる。
この日は秋らしいブラウンやカーキをベースに、ミリタリーやウェスタンの要素を散りばめながら、ショートパンツで程よく肌を見せる。小雨が降る街の空気にも、肩の力が抜けたそのスタイルがよく馴染んでいた。
