“NEW VINTAGE” rooted in a “STREET MIND”
Sep 11, 2026 / FASHION
今季、PERKが掲げる秋のテーマは“STREET MIND”。PERKの原点であるメンズカルチャーをベースとした、ストリートファッションに注目し、そこにヴィンテージを掛け合わせたファッションストーリーを届ける。時代を横断する、新しいヴィンテージの解釈。ヴィンテージという言葉から思い浮かぶのは、長い年月を経た古着や希少なアーカイブピース。しかし今、その定義は少しずつ変わり始めているのかもしれない。“古いもの”という時間軸だけではなく、誰の視点で見るかによってヴィンテージは更新されていき、世代が変わればヴィンテージの定義も変わる。その新しい価値観を“THE NEW VINTAGE”(価値観のアップデート)と捉えた。固定概念にとらわれない、自分なりのファッションの楽しみ方を感じて欲しい。
PHOTOGRAPHER_Shuya Aoki(nōkostudio)
STYLING_RIKU OSHIMA
HAIR&MAKE_Yuka Toyama(mod’shair)
MODEL_Meng Li(BRAVO)
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara(PERK)

ジャケット¥88,000/ヨウヘイ オオノ、2000年代〈ジャン=ポール・ゴルチエ〉のニット¥62,480/ヴィンテージ(オンリーワン)、1990年代〈ヒピハパ〉のパンツ¥12,800/ヴィンテージ(アンズ)、シューズ¥169,400/クリスチャン ルブタン(クリスチャン ルブタン ジャパン)、ベルト¥91,300/デアンシェ(エスアンドティ)



2000年代〈レーベル・アンダー・コンストラクション〉のカーディガン¥34,100/ヴィンテージ(モードの悲劇)、トップス¥35,200、ハット¥26,400/フェティコ(ザ・ウォール ショールーム)、スカート¥51,700、シューズ¥63,800/ヨウヘイ オオノ、ネックレス上から¥220,000、¥407,000、¥132,000、¥154,000/すべてブランイリス(ブランイリス・ジャポン)


2013年秋冬〈ジュンヤ ワタナベ〉のワンピース¥36,300/ヴィンテージ(ヴォス)、腰に巻いたジャケット¥165,000/アレキサンダーワン


2000年前後〈トマソ・ステファネリ〉のジャケット¥27,500、2000年代前半〈ドルチェ・アンド・ガッバーナ〉のベルト¥26,400/ヴィンテージ(ミディ)、カーディガン¥20,900、シャツ¥39,600/バウム・ウンド・ヘルガーテン(エスアンドティ)、スカート¥56,100/オペラスポーツ(エンメ)、シューズ¥172,700/アレキサンダーワン、ソックス¥4,700/ベースレンジ(ベースレンジ ジャパン)



カーディガン¥24,200、トップス¥19,800/トゥ エ モン トレゾア(エドストローム オフィス)、2010年代初頭〈バレンシアガ〉のスカート¥15,400/ヴィンテージ(パット マーケット)、シューズ¥232,100/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)



2000年代〈マリテ・フランソワ・ジルボー〉のベスト¥41,800/ヴィンテージ(ミディ)、シャツ¥54,000/コブルドゥ、 スカート¥53,900/コユー、シューズ¥282,700/イザベル マラン(イザベル マラン 青山店)




1996年秋冬〈イッセイ ミヤケ〉のジャケット¥33,000/ヴィンテージ(ヴォス)、中に着たカーディガン¥137,000/ジョンストンズ オブ エルガン(エドストローム オフィス)、シャツ¥54,000/コブルドゥ、2010年代〈ワールズ・エンド〉のスカート¥49,280/ヴィンテージ(オンリー ワン)、シューズ¥169,400/クリスチャン ルブタン(クリスチャン ルブタン ジャパン)、つけ襟¥242,000/オダカ(エスアンドティ)、タイツ¥27,500/フミカ ウチダ(クリフ)



2000年代初期〈ドルチェ・アンド・ガッバーナ〉のジャケット¥99,000/ヴィンテージ(マガリ トウキョウ)、ポロシャツ¥43,780/イサ ボールダー(バウ インク)、シャツ¥39,600/オペラスポーツ(エンメ)、パンツ¥41,800/トゥ エ モン トレゾア(エドストローム オフィス)、シューズ/スタイリスト私物
“STREET MIND”をテーマに、全8LOOKを完成させたスタイリストRIKU OSHIMAさん。これまで触れてきたカルチャーや自身の経験を紐解きながら、スタイリングに宿る審美眼、その根底にあるファッションへの眼差しを探っていく。
「最近、若い世代のスタイリングを見ていて感じるのは、ファッションの歴史や背景を深く掘り下げることが、以前より必要とされなくなってきているのかもしれないという点です。少し前までは、ルーツや歴史的背景を紐解いたうえで、例えば“70年代のスタイルに90年代の要素を遊びとして取り入れる”といったように、スタイリングにも文脈があった。特にメンズファッションには、その考え方が色濃く残っていたように思います。もちろん、ストリートには考えすぎないからこそ生まれる自由さもあります。ただ、基礎となる知識を持ったうえでルールを崩す“あえて”と、そもそもルールを知らないまま感覚で組み合わせることは、少し違う。最近は『かっこいいから』『かわいいから』という感覚だけで、これまでなら交わらなかったテイストを組み合わせるスタイリングも増えていると思います。
感覚的にファッションを楽しむこと自体は素敵なことだと思う。でも、すべてを“感覚”という言葉で片付けてしまうと、ファッションの奥行きがなくなってしまう気もしています。知識があることで、“なぜこれを選ぶのか、なぜこの組み合わせなのか”をより深く楽しめる。ファッションには、そういう面白さもあると思うんです。一方で、今いちばん気になっているのも、まさにそんな若い世代の視点です。普段からSNSや古着店のセレクト、私服がおしゃれな人のスタイリングを仕事の新しいアイディアソースの1つのリサーチとして見ているのですが、たびたび自分の中で“点と点がつながらない”瞬間がある。『なぜこの子が、この服をこう着ているんだろう? 』と掘り下げていくと、従来のファッションの文脈には必ずしも沿わず、自分の感覚で自由に楽しんでいることに気づきました。
型にとらわれていないからこそ生まれる、新しい組み合わせ。それは自分にはなかった発想でもあり、今では新しいアイデアソースの一つになっています。最近特にピックアップしているのは、2000年代以降のアイテム。僕たちの世代にとっては記憶に新しく、“アーカイブ”という感覚に近いものでも、若い世代にとってはすでに“古着”として新鮮に映っている。自分たちがリアルタイムで見てきたものが、次の世代によって新しいものとして選び直されている。その境界にあるものが、今すごく面白いと感じています。
今回のファッションストーリーを考えるうえでも、そんな今の空気から『今の“STREET MIND”とは何だろう? 』ということを考えました。そこで最初に決めたのが、“あえてルールを設けない”ということ。ただ自由に組み合わせるのではなく、これまで見てきたものや培ってきた知識を土台にしながら、そこに今の若い世代から受け取った自由な感覚を重ねていく。例えば白を基調としたルックは、僕が高校生の時(2008年〜2010年くらい)に代官山に今もあるセレクトショップ「LIFT」が当時提案してたスタイルをもとに、モノトーンで構築的なスタイリングへと落とし込みました。
ファッションは、繰り返されていくもの。80年代のブルゾンがノーブランドとして並んでいても、実は知られていないブランドの特別な一着かもしれない。2000年代以降の服も、見る世代が変われば新しいヴィンテージになる。ファッションの奥深さは計り知れないし、そこに魅力が詰まっていると考えます」
その人にとっての“古い”が、別の誰かにとっては“新しい”。時代や世代によって服を見る視点が変わるからこそ、ヴィンテージの価値もまた更新されていく。“THE NEW VINTAGE”は、そんな価値観の変化そのものなのかもしれない。歴史や背景を知ることと、既存の文脈から自由になること。一見相反する二つを行き来しながら、自分なりのバランスで服を選ぶ。ルールを知ったうえで崩す自由も、ルールを知らないからこそ生まれる自由も、今のファッションをつくっている。その交差点に、今の“STREET MIND”があるのかもしれない。
INFORMATION
アレキサンダーワン TEL_03-6418-5174
エドストローム オフィス TEL_03-6427-5901
エンメ TEL_03-6419-7712
オンリー ワン onlyonestudio.jp@gmail.com
クリスチャン ルブタン ジャパン https://jp.christianlouboutin.com/
クリフ TEL_03-5844-6152
コブルドゥ info.cobbledu@gmail.com
コユー info@kallyu.co
ザ・ウォール ショールーム TEL_050-3802-5577
セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス TEL_0570-016600
バウ インク TEL_03-6427-1590
パット マーケット @pat_market_tokyo
ブランイリス・ジャポン TEL_03-6427-6118
ブルーベル・ジャパン(ファッション事業本部) TEL_03-5413-1050
ベースレンジ ジャパン TEL_03-3406-3993
ヴォス @voss_tokyo
マガリ @magari_tokyo
ミディ TEL_ 03-6823-5019
モードの悲劇 @modenohigeki
ヨウヘイ オオノ info@yoheiohno.com