常にインディペンデントマインドを持ちながらクリエイティブに、そしてアクティブに日々を謳歌するヘアスタイリストたち。こちらのコンテンツでは、そんな彼女たちが大切にする“美しい”につながる
3つのThingsにフォーカスを当て、そこから見えてくるセンスや美意識の源泉を浮き彫りにする。第1回は「HART」の浅輪香織さんが登場。

PHOTO_Yoko Tagawa
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa（PERK）

“バランス”を重視した緻密なカット

「自分の体に合ったサイズの服を選ぶのと同じで、
頭の形などを見ながらベストなバランスを探す」

「バランスといってもいろいろありますけど、私が重視しているのは髪と頭の形とのバランス。自分の体に合ったサイズの服を選ぶのと同じで、頭の形はもちろん、顔の輪郭や首の長さ、肩幅、耳の高さなどを見ながら、それらに合ったベストなバランスを探しています。『前髪が似合わないんです』とお客さんから言われることがあるんですけど、私はこれまでの美容師が見極められていなかっただけでは? と思っているほど。デザインポイントを一つに絞るというのも重要です。足し算ではなく引き算で、髪型が個性的ならカラーは派手ではなくナチュラル、いやシンプルにするべき。これもバランスの一つですよね」

毎朝の一人ミーティング

「メモを残す、見返す、消すをルーティンにして
サロンに向かう合う前に頭を整理する」

「『HART』をオープンしてから1年、出勤前にほぼ毎朝コーヒースタンド『CAMELBACK RICH
VALLEY』に寄っています。ベンチに座って、ラテを片手にスマホにメモしてある内容、例えば朝礼で話すこと、近々やることなどを見返す。言わば一人ミーティングですね。たかだか10分ですけど、物忘れが酷くてスタッフに浅輪さんヤバくない？ と言われているんじゃないかと思って（笑）。やるべきことやアイデアが浮かんだ時にメモを残す、見返す、それを済ませれば消すということをルーティンにしました。“美しい”に直結しないかもしれないけれど、サロンに向かう前にここで頭を整理する、そんな時間を大切にしたいんです」

音楽からパワーを得る

「私にとって音楽は癒しであり、
パワーをもらえる絶体的なカルチャー」

「音楽は家にいる時も移動中も、もちろんお店でもかけています。私にとって音楽は癒しであり、昔も今もパワーをもらえる絶体的なカルチャーです。とはいえ気分を上げるばかりではなく、落ちたい時はそれに合った音楽を聴きながらとことん落ちることも（笑）。3枚のレコードは、宇多田ヒカル、アーロ・パークス、女の子がボーカルのSorry。あらためて考えると声が美しい女性シンガーが好きかも。ちなみにお店で流しているプレイリストはほぼ自分で作っていて、単純ですけど『朝』、『昼』、
『夜』に分けてたまに追加しています。『雨の日』とか『忙しい時間帯』とか、もっと具体的に分けられたらいいんだけど（笑）」

「トリートメントを流したあとって当然手触りがいいけど、これはシャンプーのあとでもなめらかさを実感できました。髪が長いハイダメージの時に、より鮮明に感じましたね。髪が傷んでいない人は、手触りのよさがもっとはっきりとわかると思いますよ」

エックストリートメント シャンプー（500ml）、同コンディショナー（500ml）各¥6,050

「濡れた髪に使っているんですが、しっとりしているのに重すぎない質感がいいですね。ほどよい重さがあるのにタッチはサラサラなめらかで、トゥルトゥルしているのにしっかりとまとまります。長さによって分量を調整すれば、どんな髪質の人にも使えそう」

エックストリートメント オイル（95ml）¥3,850

INFORMATION

X TREATMENT
@xtreatment.jp