Talking about
the attitude of the shop
Mar 05, 2021 / FASHION
「NAKAGAMI」デザイナーと、
店舗デザインを手がけた2人の建築家
谷尻さんから「君は何しているの?」って聞かれて、
洋服作ってましたって言ったら、「じゃあ制服作ってよ」って。
はじめましてのタイミングがそれで。
――中神一栄
――3人ともご出身が広島ですが、出会われたのはいつ頃なんですか?
谷尻 一栄ちゃんが会社を辞めて広島に戻ったタイミングだよね。
吉田 7、8年くらい前かな。
中神 当時、雑誌を眺めていた時に、素敵だなって思った建築写真のクレジットに「SUPPOSE DESIGN OFFICE」って載ってて、気になって調べてみたら谷尻さんや愛さんの名前、それに広島って書いていた。そのことを友達に話したら、「THINK」(注:「SUPPOSE DESIGN OFFICE」が主催するトークプロジェクト)っていうイベントがあるよって。それである日、「THINK」に一緒に行ったその友達が谷尻さんに挨拶するって言うから、私は横に立っていたんです。そしたら谷尻さんから「君は何しているの?」って聞かれて、洋服作ってましたって言ったら、「じゃあ制服作ってよ」って。はじめましてのタイミングがそれで。
谷尻 そっか、それで制服を作ることになったんだね。
吉田 そうそう、アトリエコートね。私たちはもちろん、みんなで着ようと。その頃、チーム力を高めようという時期だったんですよ(笑)。
中神 そこから、愛さんがカフェで使うクッションやシートカバーなど、いろいろ頼んでくれましたね。
――最初の出会いを機に、徐々に距離が縮まっていったたわけですね。
谷尻 そういえば、出会った当時にギャラリーを貸してほしいいってメールくれたよね。「THINK」やってた場所が空いていて、そこを使いたいって。
中神 その時はまだ会う前ですね。普段は模型を置いてあるから難しいかもって返事をもらった。
吉田 というか、すごいね~一栄ちゃん! その頃から猪タイプなんだね(笑)。
中神 猪突猛進(笑)。「Wei」(注:「NAKAGAMI」の前身のブランド)の展示会を広島でしようと思っていたから、谷尻さんにメールして。展示会ができるような場所が広島にはあまりなくて、じゃあ聞いてみようと。結局そこでは展示会をしなかったんですが、それが本当のはじめましてのタイミングだったかな。
吉田 それはそうとさ、なんで一栄ちゃんの周りには広島出身の人が集まるんだろうね。展示会に行ってみたら、ほぼ全員広島弁(笑)。
中神 確かにね。でも私だけ? 2人は違うの?
谷尻 そんなことないよ。僕は生まれた街という思い入れはあるけど、一栄ちゃんほど地元愛が強いわけじゃないというか。
中神 え~、そうなんですか!
吉田 私は5年くらい前からほぼ東京にいる感じなんですけど、広島から来た彼女がよく自宅に泊まっていました。それで彼女の友達をいろいろ紹介してもらって、東京に広島出身の友達がたくさんできた。