MY UNIFORM Vol.5
ACCESORIES
Akane Harumi /
「Harumi Showroom」Founder

Jul 28, 2022 / FASHION

“私らしさ”がビビッドに表れた
スタイルのある女性たちのユニフォーム

トレンドと程よい距離を保ちながらマイスタイルを楽しむ“INDEPENDENT GIRL”が、昔も今もずっと身につけている服。そんなユニフォームのような存在のアイテムは、彼女たちのセンスや気分、何よりファッションに対する愛に満ちている。連載第5回目はセールスとPRのエージェンシー「ハルミ ショールーム」のファウンダー、春海 茜さんが登場。手に入れた時の風景や温度も思い出せるという、アクセサリーについて語ってもらった。

PHOTO_Haruki Matsui
FILM_Kouki Hirano
FILM EDIT_Kenta Ogo
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)

ACCESORIES
Akane Harumi /
「Harumi Showroom」Founder

自分のことを知ってもらうきっかけになり、
新しい交流が生まれる
“カンバセーションピース

 今みたいにアクセサリーを頻繁につけるようになったのは、8年前に独立してからです。それまではどちらかというと自分は黒子に徹していたんですけど、名刺代わりというか、自分の会社だしもっと私自身を表現しないと、というのが理由で。大学時代とか若い頃はラグジュアリーブランドにも憧れていましたけど、だんだんとブランドものを身につけるタイプじゃないというのがわかり始めて(笑)。何百円のチープなものも、その時にいいと思えば買い足していますね。
 朝家を出る前にその日のファッションや会う人、予定を考えて選んでいるんですけど、左手のリングはまったくつけ変えていないんですよ。大ぶりのリングはさすがに外しますけど、それ以外の9つはお風呂に入る時も寝る時もつけたままで。結婚指輪、独立のお祝いで友人4人からプレゼントされた〈シャネル〉のリングが2つ、エンゲージリング。それに息子が生まれた時に買った指輪や祖母からもらった指輪、“FUNNY”“MUMMY”というメッセージやカスタマイズできるところにも惹かれている〈オー〉というブランドのリングが3つ。こまめにつけ外しするのが面倒というのと、あとは家族や独立、考え方などそれぞれに思い入れがあるので。あとはお守りのようなニュアンスもあって、肌身離さず身につけています。
 アクセサリーはずっと一緒に過ごしている友人であり、私と共に日々を生き抜いている戦友でもある。それに一つひとつを眺めていると記憶を思い出せるので、それらをインプットしている脳のような存在かもしれないですね(笑)。思い入れの大小に限らず、どのアクセサリーも出合った時のシーン、例えば一緒にいた人とあの場所でこんな話をしていたなとか、その時々の温度や湿度も蘇るくらい。あとはさっき話したことと似ていますけど、自分のことを知ってもらうきっかけになってくれて、新しいコミュニケーションが生まれる“カンバセーションピース”ですね。

これらは自作のアクセサリー。社会人になってから時間がある時につくっていて、こういう一点ものもいいなと。ピアスが多くて、左右で違う色のパーツを使ったり、片方は大ぶり、もう片方は小ぶりにしたり、あえてアシンメトリーにすることが多いですね。あとビーズも大好き。
こちらはもらいものシリーズ。このシェルのリング(写真右上)はうちのスタッフが海外のリゾート地に行った際の、小ぶりの唇のピアスは尊敬するスタイリストさんがスペインに行かれた際のお土産としてそれぞれいただきました。ブローチは祖母からのおさがりで、今も大事にしています。
夏ということもあってクリアが気分です。それぞれ別々のタイミングで購入しているんですけど、ヘアアクセサリー、バングル、ヴィンテージショップで買ったイヤリングと、すべて一緒に身につける日もあります。金属アレルギーなので、クリアは安心してつけられて何より可愛いですよね。
息子がつくってくれたものや一緒につくったもの。ストローにビニール紐を通したものは保育園に通っていた頃につくってくれたもので、今も「壊さないでよ!」とか言われながら丁寧に扱っています(笑)。石のようなモチーフもそうですけど、おもちゃ感覚で使えるのがいいですね。
友人が手がけているアクセサリーブランドで、天然石が浮いているように見えるのがすごく気に入っています。息子も、この指輪は将来欲しいものリストに入れていて(笑)。石の種類がいくつもあって眺めているだけでもきれい。
パールのネックレスとピアス。冠婚葬祭用のパールも持っているけど、これは一つ千円台だったかな。それくらいチープなネックレスをたすきがけしたり、腕にグルグル巻いてブレスレットにしたり。アレンジ自在なんですよね。
ヘアアクセサリーです。ずっとヘアカラーをしていない分、これらのものでヘアスタイルを遊ぶことが多くて。子供の頃からの延長で今も楽しんでいるのかも。カジュアルなTシャツを着る時に、程よい女性らしさを加えています。
チェコガラスのイヤリング。右側のものは友人がつくっていて、ヴィンテージのガラスボタンをアクセサリーにしています。華やかなシーンはもちろん、シンプルなコーディネートに色みを足すようなイメージで愛用していますね。
日本の古着屋さんで買ったり、NYの蚤の市で手に入れたりしたヴィンテージのイヤリング。結構クセが強めなんですけど、バティック柄とか総柄のドレスを着る時に、この辺りのアクセサリーでさらに気分を盛り上げています。
少し前からビーズのマスクコードが自分の中で流行っていて、私はネックレスとして愛用。特にクジラやカメといった海の生き物シリーズは夏らしいですよね。首元が開いた服を着る日に、ジャラジャラ重ねづけしています。

PROFILE

春海 茜 / 横浜市出身。大学卒業後に編集アシスタント、プレスやセールスなどを経験した後、寿退職。出産を経て2014年にアタッシェ・ドゥ・プレスとして「ハルミ ショールーム」を設立。3人組ダンスユニット「GOKI-GENs」としても活動し、昔も今もアイドルやヒップホップシーンを追いかける。最近は小学1年生の愛息子のサッカー観戦も、新しい趣味に加わった。

http://harumipr.com/
@harumiakane

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