Her own way.
feat.JORDAN BRAND
May 30, 2023 / FASHION
“新たな可能性”に光を見出した女性たち
昔も今も、バスケットボールシューズの憧れの存在である〈JORDAN BRAND〉。マイケル・ジョーダンは努力を惜しまず常にベストを尽くし、ひたむきに挑戦し続けた。そんなマインドセットに紐づけて、現状に満足することなく新たな可能性に気持ちを高ぶらせる3名の女性にフォーカス。一人目は、「エア ジョーダンⅠ」をこよなく愛する〈KOWGA〉デザイナーの甲賀加純さん。
PHOTO_Haruki Matsui
FILM_Kei Doguchi
MUSIC_MFDP
STYLING_Kaoru Watanabe
HAIR & MAKE_Sakie Miura
EDIT_Maria Ito, Fuka Yoshizawa (PERK)
TEXT_Maria Ito(PERK)
CASE 1_KASUMI KOWGA
PROFILE
これまでの経験を生かして、
〈KOWGA〉の女性像を確立させていく
メンズのストリートマインドをベースに、デザイナー自身の想いや気分を反映させた〈KOWGA〉。甲賀加純さんはなぜ、ウィメンズに絞ることにこだわったのだろう。
「すでに確立されているジャンルに飛び込むことは、面白くないと思ったんです。高校生からメンズファッションに触れてきて、そこから〈MAGIC STICK〉のPRもさせてもらっていて。メンズの魅力に惹かれる半面、歳を重ねるにつれて女性らしいディテールも好むようになりました。これまで見てきたものを私なりに解釈して、メンズではなくウィメンズの服に落とし込んでみたいと思ったんです。スポーツやカルチャーといった要素をピックアップして、気品や雅やかさを表現したのが〈KOWGA〉です。力強さを兼ね備えた女性像を確立させていくのが、ブランドを続けていく意義なのかなと思っています」
“男のロマン”を追いかけながらも、女性らしいシルエットやディテールも楽しみたい。それらを両立している〈KOWGA〉、共感を覚える女性も多いだろう。
「ブランドをスタートしてから少し経って、メンズのイメージが強いブランドとコラボレーションする機会をいただいて。〈KOWGA〉として展開するなら、あえてウィメンズに絞ろうと決めました。最初はどのくらい通用するのか……、と不安な思いもありましたが、リリースと同時に即完。ブランドとしては大きな一歩だったと思います。そういう経験が自信に繋がったし、そこからどんどん新しいアイデアも出てきました」
順調とも思えるブランドの成長だけど、あらためて話を聞けば不安や悩み、困難を乗り越えてきたのだと理解できる。