MY UNIFORM Vol.9
CULTURE ITEMS
Tsukasa Matsumoto /
SNS Producer,Director

Nov 30, 2022 / FASHION

“私らしさ”がビビッドに表れた
スタイルのある女性たちのユニフォーム

マイスタイルを謳歌する“INDEPENDENT GIRL”が、昔も今もずっと身につけている服。そんなユニフォームのような存在のアイテムは、彼女たちのセンスや気分、何よりファッションに対する愛に満ちている。今回はPRやSNSプロデューサーなどとして活躍する松本つかささんが登場。ラッパーやアニメといったカルチャーアイテムを紹介してもらった。

PHOTO_Haruki Matsui
FILM_Kei Doguchi
FILM EDIT_Kenta Ogo
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)

CULTURE ITEMS
Tsukasa Matsumoto / SNS Producer,Director

まるでキャラクターが憑依している感覚で
情緒を安定させるためのお守りでもある(笑)

 10年くらい前ですかね、販売員を卒業して毎日自由な格好ができるとなった時に、自分らしいスタイルというところでラッパーなどのアーティスト、アニメ、ゲーム関連の服に辿り着きました。音楽を聴く、アニメを観る、ゲームを楽しむという延長線上で、自然と服も身につけたいなと。もともとオタクっぽいところがあって、高校1年生の時に観た『8 Mile』でヒップホップと出合ってそこからどんどんハマって、アニメにいたっては物心ついた頃から好きですね。『セーラームーン』に始まり、高橋留美子さん作品、それに今日も持ってきた庵野秀明さん作品などなど。『ポケモン』は大人になってからしばらく空いていたんですけど、ここ数年の間に自分の中で再燃し、ポケモンセンターオンラインやTwitterなんかでグッズの情報を集めています。
 これらのカルチャーアイテムは、おしゃれ心や所有欲を満たしてくれるだけでなく、メンタル面にもいいように作用しています。例えば、『エヴァンゲリオン』のTシャツを一枚で着るのはさすがに恥ずかしいし、勇気がいると思うですけど、私はこれをスウェットのインナーに着ることがあって。周りからはまったく見えないんだけど、大丈夫、いざとなったら私には初号機が付いているって、まるでキャラクターが憑依している感覚で。大事な仕事の日や強くありたいと思う日はエイサップ・ロッキーの出番で、彼が私の背中を押してくれると。情緒を安定させるためのお守りアイテムでもあるんです(笑)。それもこれもアイデンティティというか、私自身を表現するためのアイテムだからなのかなって思います。私、小さい頃に親の仕事の関係で転校が多かったんですけど、『ポケモン』がきっかけてみんなと仲よくなれた経験があって。類は友を呼ぶじゃないけど、音楽やアニメの服を通して同じ趣味を持った同士たちに引き合わせてくれるのは、純粋に嬉しいですね。

アリーヤのベースボールシャツは、1966年のアルバム『One In a Million』のデジタルリリースを記念して発売されたものです。去年に彼女のオフィシャルサイトで購入しました。白いタンクトップやロンT、フーディの上から羽織っています。

〈シュプリーム〉×『AKIRA』のロンT。バックに描かれた有名な爆発シーンもさることながら、やっぱり左胸のプリントですね。後にも先にも両者のロゴが重なることってないなって。昔から『AKIRA』や『ブレードランナー』など、SF特有の世界観が大好き。

〈ニードルズ〉とエイサップ・ロッキー率いるクリエイティブチーム〈AWGE(アウグ)〉のトラックパンツ。これは2018年の第1弾コラボで、チームが好きというのとシンプルにこの配色に惹かれて。白いスニーカー、あとヒールと合わせるのも気に入っています。

『エヴァンゲリオン』のTシャツは去年開催された『庵野秀明展』で。リアルタイムでは観てなかったというか、当時の私には到底理解できなかったですね。大人になってから改めて観直したらめちゃくちゃ奥が深くて、まんまと庵野ワールドにハマりしました(笑)。

“KILLA CAM”と描かれたキャムロンのTシャツもネットで購入。彼が所属していたディプセットや、そのメンバーのジュエルズ・サンタナの1stアルバムのプロモ用のバンダナは、もったいなくてほとんど使ってません。

AirPodsケースやトートなどの『ポケモン』グッズは、渋谷PARCOの「ポケモンセンター」で買うことが多いですね。どれもヘビーユースしています。ゲンガーが私の推しで、昔も今もずっと可愛がられているキャラです。

『エヴァンゲリオン』のTシャツと同じタイミングで買った『トップをねらえ!』。こちらもいわゆるロボットアニメではあるんですけど、とにかく設定が斬新過ぎて。私は“スポ根ロボット美少女アニメ”と解釈しています。

トラヴィス・スコットやザ・ウィークエンド、2チェインズにヒップホップレーベルの「キャッシュ・マネー・レコード」などのキャップ。色は間違いのない黒で、どんなスタイルにも合うこの浅めの形が好きです。

プシャ・Tのいちばん最新のアルバムのマーチ。パッと見は無地なんですけど、遠くから見たらちゃんと名前が描かれていて。アルバムだけでなく、グッズデザインにもカニエが関わっていたみたいで、これは買いだなと。

アウトキャストのオフィシャルサイトで買った宇宙柄ソックス。フルレングスのパンツに合わせるのでこれも周りからは見えないんですけど、「私には2人が付いてるから何かあっても大丈夫」とひとりごちています(笑)。

PROFILE

北海道生まれ横浜育ち。美容専門学校を卒業後、アパレルブランドの販売やSNSマーケティングを経験。今年の夏からフリーになり、ファッションやビューティ、飲食などのPRを務める。趣味はゲーム、音楽、美容。特にゲームに関しては「現役のポケモントレーナー」で、忙しい合間を縫ってこの11月に発売されたばかりの新作タイトルに没頭している。

@matsumototsukasa
https://tsun810.amebaownd.com/

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