TOKYO NEW SPOT

Nov 09, 2020 / FASHION

miuが行く、トーキョーニュースポット
at[SKWAT / LEMAIRE]

以前、誌面で定期連載していた「miuのトーキョーつや麺」のファッション編とも言える今回の企画。新生『PERK』が掲げるINDEPENDENT GIRLを象徴するmiuさんに再び登場してもらい、この秋に新しくオープンした話題の2店舗へ。それぞれのスタッフにアテンドしてもらいながら、miuさんが見つけた今季のIt Item。

PHOTO_Yoko Tagawa
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)

PROFILE

miu
滋賀生まれ。モデルとして雑誌や広告等で活躍。以前雑誌『PERK』にて、「miuのトーキョーつや麺」を連載していたほどのラーメン好き。最近はもっぱら落語にハマっていて、主にYouTubeで気になる噺家や演目をチェックする日々。近いうちに寄席にも行きたいそう。
Instagram_@_miugram_

ゆっくり落ち着けるお店。
幅広い年齢層の方々が集まる
新しいコミュニティスポットになりそう。

前回紹介した[ネペンテス ウーマン 東京]を後にし、次に向かった先は南青山にオープンした[スクワット / ルメール]。設計・デザインオフィスの「ダイケイ・ミルズ」、アートブックのディストリビューター「トゥエルブブックス」、ファッションのPR会社「エドストロームオフィス」の3社による「スクワット」が手がけた2021年3月末までのポップアップストアにして、パリのマレ地区にあるブランドの旗艦店に次ぐ日本唯一の直営ショップ。「『ルメール』は好きなブランドのひとつなので楽しみ」と胸を躍らせるmiuさん。築100年の古民家の廃材を利用し、釘や接着剤を一切使わない日本の伝統技法“木組み”によってつくられたラックが並ぶ店内は、まるでギャラリーのよう。miuさんもスタッフの藤田百音さんの話に耳を傾けながら、サイレントな印象のグレーのジャケットやレザージャケットといった今シーズンの新作を試着。特にクレープソールを使用したレザーのチャイニーズスリッパは相当気に入ったものの、残念ながらレディースサイズはソールドアウト。気を取り直しつつ、2階フロアの[スクワット / トゥエルブブックス]へ。

miuさんが真っ先に手に取り、試着したのがユニセックスのジャケット¥113,000。「このブランドらしいミニマルなデザインがいいですよね」
メキシコのフォークアーティストで、20世紀の独学の達人のひとりと称されるマルティン・ラミレスのドローイングが大胆に描かれたマント¥169,000。店内には、このほかにレザーベストやブラウスドレスなどを集めたコーナーが設けられている。

先述した海外のアートブックを中心としたディストリビューターを務める「トゥエルブブックス」のショールーム兼ウェアハウス。ただ、倉庫と言うよりもコンセプチュアルな図書館、はたまた真っ赤な絨毯とも相まった美術館のような世界観に引き込まれることウケアイ。「スクワット / ルメール」の5ヶ月ほど前にオープンして以来、カルチャー好きのニュースポットとしてすっかり南青山の街に根差している。2階に上がるなりmiuさんも1,000タイトル以上が揃う本が気になったようで、世界各国でつくられた昔のカメラのトリセツを集めた本やイヴ・クライン、ソフィ・カル、バスキアといったアーティストの幼少期の写真を集めた一冊に、「こんなにたくさんの本を眺められるなんて、素晴らしいお店だ~」と言いながら没頭していた。目移り必至、長居確実なだけに、訪れる際はあとの予定を空けておくのが正解!

時に立ちながら、時に絨毯やソファに座りながら気になる本を読みふけるmiuさん。スイスの出版社「Edition Patrick Frey」のアートブックなどを眺めながら、代表の濱中敦史さんと本談義に花を咲かせていた。
『Reframing Confinement』マルティン・ラミレス¥3,850。2010年、マドリッドのソフィア王妃芸術センターでの展覧会の際に出版された一冊。先述の通り、今シーズン「ルメール」が彼のアートワークをフィーチャーしたコレクションを発表。没後50年以上が経っているが、クリストフ・ルメール自身がその才能に惚れ込んでいることがわかる。
フロアの一角にはアンティークの什器を用いたキオスクもあり、チルタイムのお供にドリンクやスナックが販売されている。

続いては2階からエレベーターに乗り、地下1階の[スクワット / パーク]へ。静寂に包まれたほの暗い空間に、イサム・ノグチのAKARIやヴィンテージ家具、アウトドアで使われるフォールディングチェアが並び、その名の通り室内公園といった趣。10月末の撮影時はアーティストデュオ、Nerholの田中義久氏の作品や束見本がレイアウトされ、ご存知ゲルハルト・リヒターの上映会が催されていた。根が生えたようにソファに座りながら伸びをするmiuさん。1階で「ルメール」のミニマルなコレクションを堪能し、2階で圧倒的な量のビジュアルブックを眺め、そしてここ地下1階でチルアウトしながらアートに触れる。「ショッピングの合間や次の撮影現場までの空き時間に行きたい、ゆっくり落ち着けるお店ですね。南青山という場所柄、幅広い年齢層の方々が集まる新しいコミュニティスポットになりそう。あと『ルメール』は改めていいなぁと実感しました。サイズ感が上品だし、何より長く着られるアイテムが揃っているので、定期的にチェックしたいです」。白い歯を見せながら、店をあとにするmiuさんだった。

SHOP DATA

2F:SKWAT / twelvebooks
1F:SKWAT / LEMAIRE
B1F:SKWAT / PARK

東京都港区南青山5-3-2
TEL_03-6384-0237
営業時間_12:00~19:00
定休日_月曜日

Latest Contents

TOKYO NEW SPOT at[NEPENTHES WOMAN TOKYO]