To a Sustainable Future

conversation part.1

May 20, 2021 / FASHION

“私にできること”からスタートする
彼女たちのサスティナビリティ

左:カーサフラインのトレンチコート、ヴィンテージのスカート、同レザーショートブーツ
右:ウノハのワンピース、オールバーズのスニーカー
※すべてモデル私物。

サスティナブルな情報を発信するプラットフォーム「EF.」を共同運営している、モデル仲間の中島沙希さんとSONYAさん。今回は、2人が環境問題に興味を持ったキッカケやエシカルを取り入れたライフスタイル、そして「EF.」が思い描く未来について伺った。日々の何気ない選択が、心地いい明日へと繋がる。

PHOTO_Ryo Sato(TRYOUT)
MOVIE_Kei Doguchi(TRYOUT)
HAIR&MAKE UP_YUKA TOYAMA(mod’s hair)
MODEL_Saki Nakashima(TOMORROW TOKYO), SONYA(LIGHT management)
EDIT&TEXT_Yuka Muguruma(PERK)

PROFILE

SAKI NAKASHIMA

1995年福岡県生まれ。ドラマや映画、ドキュメンタリーを観るのが好きで、特にドラマは毎クール録画して欠かさずチェックしているそう。
Instagram_@saki_nakashima

SONYA

1993年大阪府生まれ。休日はパートナーやペットのワンちゃんと公園でのんびり過ごすことが多く、BBQなどのアウトドアを楽しむのが好き。
Instagram_@s_sonyaaaaa

EF.

Instagram_@ef_ecofriendly

2人の出会いと興味を持ったキッカケ

沙希 SONYAとは2019年にショーの現場で初めて知り合ったよね。空き時間にメイクルームでお喋りしてる時、目の前にお弁当や飲み物のゴミがたくさん捨ててあって。SONYAがマイボトルを持ってたから、つい気になって話しかけたんよね。

SONYA 「こういうの気を付けとるん?」って沙希から聞かれたよね。

沙希 そうそう。SONYAがどんな取り組みをしているのか話してくれて、私はうとかったから興味津々で聞いてた。その時だけじゃ全然話し足りなかったから、後日もう一度会うことになって、そこから仲よくなりました。

SONYA 私が興味を持ったのは、プラスチックが及ぼす健康被害の話を友人から聞いたことがキッカケ。沙希と出会ったのは、女性や子どもが特に影響を受けやすいと知って、ちょうど勉強を始めていた時期でした。まだまだ勉強中だったから、沙希と話をしているうちにもっといろんなことを知りたくなったんです。

沙希 私はプラスチックが身体によくないという事実をわかってなくて、毎日当たり前のように使っていました。SONYAから話を聞いてすごく勉強になったし、もともと共有するのが好きなタイプだから、いろんな人に伝えないのはもったいないなと。そこで「何かやろうよ!」とSONYAを誘い、「EF.」のインスタを一緒に立ち上げて情報発信を始めたんです。

SONYA 沙希と一緒に調べていくうちに、プラスチックは健康だけじゃなく環境にもよくないこと、そして鼻にストローが刺さったウミガメやプラスチックを食べて死んでしまう鳥など、生き物にも影響があることを知って。自分の身体に気を遣うことは、結果的に環境にもいいことになるやん! と気付いたんです。まずはプラスチックを口から摂取するのをやめようと思って、ラップや保存容器、テフロン加工のフライパンなどのキッチン用品を、買い替えのタイミングでプラスチックフリーにチェンジしました。

沙希 私も当時引っ越するタイミングだったので、せっかくだから家で使うものをいろいろ変えてみることにしたんです。今まで使っていた洗顔やシャンプー、ボディソープを固形石鹸に変えてみて、なんだかワクワクしましたね。

SONYA カフェでもそう。皆がプラスチックの容器を使って、それがゴミ箱に捨てられる光景を当たり前のように見てきました。だけど私がマイボトルを持ち歩くことで、プラスチックを使い捨てないよう気を付けているんだということが少しでも伝わるとうれしくて。環境のためだけじゃなくて、身体にプラスチックが触れる機会が少しでも減るといいなと思います。

沙希 いいことが1つじゃないよね。

SONYA そうだよね。最初にプラスチックをやめようと決めた時、可愛いデザインのものがあまりないのかな、我慢しなきゃならなくなるのかなと思っていました。だけど実際は可愛いものがたくさんあるから、まったく我慢しなくていいんですよね。今の自分にできることをするだけで、気持ちよく過ごせることを知ったんです。

— PICK UP PRODUCTS! —

(左から)「ウノハ」のスニーカー、「ローナマーレイ」のストローハット
「『アシックス』がリリースしたライフスタイルブランド『ウノハ』は、春夏コレクションの6割くらいにサスティナブルな素材を使用していて。これは廃材を再利用したエコレザーと、ペットボトルのリサイクルメッシュによるハイブリッドなスニーカーです」(SONYA)
「100%ナチュラルファイバーのストローハットは、通気性がすごくよくてコンパクトに畳めるから持ち運びにも便利。夏は日焼け防止のためになるべく帽子を被るようにしているので、これからの季節に欠かせないアイテムです」(沙希)
「イコーランド」のウォッシャブルシルクマスク
「日本古来の素材を大切にしたエコフレンドリーなブランド、『イコーランド』によるジャージ素材のマスクです。シルク100%だから肌に優しい。それにすぐ乾くし、マスクケースも付いていてお気に入り。染料も天然由来にこだわっていて、これは竹から抽出した原料を用いたバンブーチャコールというカラーです」(沙希)
「プリスティン」と「アヤメ」のサニタリーグッズ
「市販のサニタリー用品は肌にも環境にもよくなくて、1人の女性が生涯ナプキンに使う金額は400から500万円にもなると言われています。ひとつ廃棄するとビニール袋4枚分にもなるので、プラスチックゴミを減らすためにも欠かせないアイテム。これは『プリスティン』のオーガニックコットン製パンティライナーと『アヤメ』の分離型吸水サニタリーショーツ。ショーツは布ナプキンが装着できる構造になっていて、それぞれ個別に洗えるんです。洗濯して何度も使えるからコスパも抜群。その時々に合わせた選択肢が増えてうれしいですね」(沙希)
「粘膜は経皮吸収率が非常に高く、ケミカルなサニタリーグッズは身体の負担にも繋がります。経血の量やその日の予定に合わせて、無理せず挑戦できたらいいですね」(SONYA)
(左から)「カーサフライン」の洗濯洗剤、ランドリーマグちゃん
「プラスチック由来の成分が混合されている洗濯洗剤は買うのを避けて、特に汚れのない普段の洗濯は繰り返し使えるマグネシウムに切り替えました。汚れている時は生分解性の洗剤を使用するなどして気を付けています」(SONYA)
「私も普段の洗濯はマグちゃんで、つけ置きする時は『カーサフライン』のナチュラルランドリーリキッドを使っています。これは地球環境、特に海を汚染しないように開発された生分解性の洗濯用洗剤。サニタリー用品の使い捨てをやめて、つけ置き洗いをする機会が増えたので環境に優しいこちらを選びました」(沙希)