MY UNIFORM Vol.3
SPORTS ITEM
Kasumi Kouga / 〈KOWGA〉Designer
May 30, 2022 / FASHION
“私らしさ”がビビッドに表れた
スタイルのある女性たちのユニフォーム
トレンドと程よい距離を保ちながらマイスタイルを楽しむ“INDEPENDENT GIRL”が、昔も今もずっと身につけている服。そんなユニフォームのような存在のアイテムは、彼女たちのセンスや気分、何よりファッションに対する愛に満ちている。連載第3回目は〈コウガ〉のデザイナー、甲賀加純さんに10代の頃から親しむスポーツアイテムを紹介してもらった。
PHOTO_Haruki Matsui
FILM_Kei Doguchi
FILM EDIT_Kenta Ogo
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)
SPORTS ITEM
Kasumi Kouga / 〈KOWGA〉Designer
服作りのインスピ源にもなっていますし、
競技やチームごとに配色が違って純粋に面白い。
私のファーストスポーツアイテムは高校生の頃に買ったヤンキースのキャップです。当時、地元静岡のメンズセレクトショップでバイトしていて、そこで扱っていたものを感覚的にいいなと思い始めて徐々にハマっていきました。特に野球やバスケが好きというわけではないんですけど、今もヤンキースのネイビーとホワイトの配色が一番好きですね。
ここ数シーズン、オーバーサイズを着倒したこともあって最近はジャストフィットが気分。キッズサイズやウィメンズの一番小さいサイズのスポーツアイテムが気になっています。ちょっとずつ大人になるにつれてオーバーサイズで足元がスニーカーだとさすがに子どもっぽいかなぁと思い始めて、なるべく身体のラインが出る女性らしいシルエットを探しています。こだわりとしては、上下でチームのロゴものを合わせるというのは絶対にしないこと。例えばヤンキースのキャップを被るんだったら、スポーツアイテム以外のものを合わせます。特にチームものは1点に絞るというのがマイルールです。あと小さいサイズのほかに、「エア ジョーダン」は現行もⅠなどのヴィンテージも常に探しています。家に山ほどあるんですけど、やっぱりファッションとしてかっこいいからつい買い足してしまうんですよね
スポーツアイテムはディテールやシルエットがほかのアイテムとまったく違っていて、〈コウガ〉でも重要なカテゴリーとして考えているので、デザインのインスピ源にもなっています。それに野球やバスケ、ホッケーなど競技もチームもいっぱいあって、配色がそれぞれに違っているから純粋に面白いですよね。こんなめちゃくちゃ派手なカラーリングがあるんだ!? とか。そう言えば一時期、読売ジャイアンツのキャップを被っていたらみんなから“監督”って呼ばれて。日本のプロ野球チームのキャップもいいかもと思ったんですけど、いじられたのですぐにやめました(笑)。
PROFILE