愛嬌たっぷりのアーティストとしての顔と
勇ましい真っ直ぐな性格

　普段多くの人が見落としがちなところに視点を向けたユニークなワードセンス。どこか共感できる部分もあり、クスッと笑ってしまう、そんな彼女ならではのリリックについても伺った。
「道路の隅っこに落ちているくらいのしょうもないこととか、ちょっとしたことを歌詞にしていて。周りにどう評価されるかではなくて自分さえ面白いと思えたらそれでいい、共感してくれる人がいたらラッキーってくらいに思っています。音楽活動を始めて4年半、やっと輪郭が見えてきたところかな。今はスタートラインだけど、これから一気に跳び箱6段を飛ぶくらいの気持ちで、ぴょんって飛躍したいですね」
　日常にある小さな変化を忘れないスタンスが、多くの人の共感を生む。「腹くくって音楽やるって決めたから、自分のケツは自分で拭く」。勇ましい言葉を放つ彼女の真っ直ぐな性格も、ファンの心を掴む一つの理由なのだろう。そんな考えは、今回のテーマにも通ずるところがあるのかもしない。
「〈JORDAN BRAND〉が持っているマインドにも感銘を受けていて。始めて一緒にお仕事したのがコロナ前だったんですけど、当時はまだ駆け出しで、今後活躍できるかもわからなかった。そんな私に声をかけてくださって、これから挑戦したい人をサポートしたいというブランドの姿勢に感動しました。お仕事を通して同世代の野心に溢れた女性にも巡り合い、刺激を受けています。〈JORDAN BRAND〉をはいていたら、自分が思ってもいなかったような遠いところまで行ける気がする。本当にそう思わせてくれたブランドなんです」
　“自分が気付いていない隠れた才能”。デビュー以前はそんな言葉を信じられなかったかもしれないが、彼女は着実にそれを体現している。もしかすると、誰にでも才能が眠っているのかもしれないという可能性まで見出してくれた。周囲が予想だにしないことをぴょんっとやってのける、そんな力も彼女は持ち合わせているのだろう。

Styling in her own way

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