FEEL SO MUSIC
Jan 30, 2021 / FASHION
心地のいい日にこそ纏いたい
音楽を感じるファッション
昔も今も、音楽とファッションは切っても切れない間柄。
片一方をきっかけに、もう片方を知ったというケースも多いはず。
トレンドを追いかけるのも楽しいけれど、
カルチャーやルーツを持った服を選ぶのも、
それと同じくらいにエキサイティングなこと。
日差しが心地いい日に音楽を聴きながら纏いたい春の新作を、
それぞれのライナーノーツと共に。
PHOTO_Hiroshi Nakamura
STYLING_Maki Otake
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)
「RIOT FACETASM」Nailing RIOT Hoodie
2020年秋冬よりスタートした「ファセッタズム」の新ライン。パステルピンクのボディに描かれたのは、デザイナー・落合宏理氏とも親交を深めるDJ NOBUによるグラフィック。自身が主宰するレーベル「Bitta」や人が人を呼ぶ人気イベント「Future Terror」などを通じ、類のないサウンドスペースを生む実力者で、今や世界屈指のテクノDJの1人となった同氏。クラブミュージック好きなら無視できない!
「bend(s)」5.6oz SHORT SLEEVE TEE,
T/C BOMBER JACKET
セレクトショップのバイヤーやアーティストなど、東京と大阪を拠点とするクリエイティブクルーが展開するブランド。どこかで見たことのあるクマがキメ込んでいるのは、NIRVANAのフロントマンにしてグランジファッションのカリスマ、カート・コバーンを意識したスタイル。ビジネス的には大成功を収めたものの、最期まで少年のように生きた彼の純粋さを、幼さを感じるクマに宿した。
「Reebok」Instapump Fury “GLITCH”
1994年リリースの1stモデルは、赤×黄の奇抜な配色と紐のないポンプ膨張構造が注目を集め、カルチャー誌『Cut』でアイスランドの至宝・ビョークが着用したことでさらに話題に。四半世紀以上が経った今も展開され、春夏はテクニカラーによるグラデーションと大小の炎をモチーフとしたネオンカラーが目を引く新作が登場。テクノミュージックを感じさせる、初代に引けを取らない斬新なルックス。
「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」BODY SUITS JACKET
2003年にメンズブランドとしてスタートし、10年春夏からは強さとエレガントさを兼ね備えたメンズテーラードの技術を取り入れた、シャープな雰囲気のレディースラインも展開。そんなブランドの世界観がビビッドに表れているのが、ボディスーツのようなカッティングが新鮮なこちら。ボディスーツといえば、数々のディーバがステージ衣装として着ているけれど、ここまで上質な一着は見たことない。
「Adult Oriented Robes」Pocket music, Seaside,
Boardwalk
代々木上原にあるレコードブティック[Adult Oriented Records]が手がけるユニセックスクロージングブランドで、’80sに確立された音楽ジャンル“AOR”の象徴でもあるジャケット&トラウザーといったセットアップを中心に展開。それぞれのアイテムにDLコードが記されたタグが付き、専用のアプリから該当の曲をダウンロードできる。どんなナンバーが流れるのか、期待せずにはいられない。
「KANGOL」Carnival Casual, Bermuda Bucket,
Denim Mashup Bucket, Tie Dye Bucket
ラッパーなど数々のアーティストに愛され、日本でもストリートスタイルのアイコンとしてもおなじみの「カンゴール」のハット。タオル地のような素材感で、タイムレスでクラシカルなデザインのバミューダ バケットがあまりに有名だけど、4つの柄を組み合わせたモデルや大胆にダメージが入ったデニムタイプ、後染め加工を施したタイダイパターンなど、シーズンごとに続々と新作が加わる。
「NEEDLES」TRACK JACKET, BOOT-CUT TRACK PANT
ストリートウェアでステージに上がった初めてのヒップホップグループと言われているRun-D.M.C.など、古くからラッパーのスタイルとして知られるジャージのセットアップ。上下合わせて着るかはともかく、今選ぶなら「ニードルズ」のそれで間違いなし。毎シーズン新色が登場する人気アイテムで、独特の配色やアイコニックな蝶モチーフの刺繍と、スポーツウェアにはないファッション性が魅力。