Domestic Street Mind
Interview
Vol. 01 VIVIANO
With Mana Kogiso
Aug 17, 2026 / HOROSCOPE
スタイリスト・コギソマナさんの“ご機嫌な服好き”な一面と、デザイナーへの深いリスペクトから生まれた新連載。真面目なのか、ふざけているのか、そのどちらも楽しんでもらえるような、肩の力がふっと抜ける、クスッと笑えるロングインタビューをお届けします。服はもちろん、作り手の人柄まで、まるごと好きになってもらえますように。「作り手さんを知ることで、あなたの1着がもっと身近なお洋服になってくれた嬉しいです😌💭」 byコギソ💛
記念すべき第一回目のゲストは、この連載の幕開けをパッと華やかに彩ってくれる〈VIVIANO〉🥀 デザイナーのヴィヴィアーノさんが温かくアトリエへ迎えてくれました。
実はすっごく真面目なコギソさん。ブランドについてびっしり書き込んだノートを片手に、いざインタビューへ💨
PHOTO_Kazuki Oshiro
TEXT & EDIT_Maria Ito(PERK)

はじめに……
〈VIVIANO〉ヴィヴィアーノ・スーの素顔が見えるQ & A
Q1.好きな色
好きな色は黒!! 全ての色が入っているから🖤
Q2.言われて嬉しい言葉
「I love your work(あなたの服が好き)」って言われるのが一番嬉しい!! お世辞じゃなく、ちゃんと仕事を見てくれているんだなって感じるから。
Q3.PERK(パーク)にかけて、好きな公園や思い出は?
近いから御苑かな。
整形式庭園というバラ花壇があって、バラが大好きだから。家でも育てる🥀
Q4.星座・MBTI・動物占い
1月生まれのやぎ座です♑️
巨匠です(ISTP)🛠
ライオンです🦁
Q5.PERKを通して、言いたいことはある??
「Enjoy Fashion!」もっと楽しもうよファッションを!!!🌹

最近ではハリウッドセレブに着用される機会も増え、世界的な人気を確立している〈VIVIANO〉。これまでにもショーや展示会で幾度となく目にしてきたアイコニックなアイテムを見る度、国内外で高い注目を集めるその勢いを実感させられます。
「距離が縮まるとたまに見え隠れする、ヴィヴィちゃんの“毒”っぽい部分が好きなんだよね〜」とコギソさんが笑うように、そのキュートな素顔には意外なギャップも。気さくな人柄と、服作りへの異常なまでの執念。この両極端な魅力こそが、〈VIVIANO〉を前進させる原動力。笑い声の絶えないアトリエで、ブランドのルーツ、大逆転劇、そして揺るぎない美学まで、たっぷりとお話を伺っていきます💨

☝️本連載ではコギソさんのスタイリングにも注目してほしい!! シーンに合わせて服を着替えることで有名な彼女(服愛のあまり、1日に何度も衣装チェンジしてしまうほど)、この日は〈VIVIANO〉のロマンティックなパンツに、白タンクトップを合わせたヘルシーなへそ出しルック。今日もしっかり“ご機嫌な服”で登場してくれました。
中国メディアを席巻した“伝説のドレス”
今でこそ世界的な知名度を誇る〈VIVIANO〉だが、ここに至るまでには、想像を絶する苦労があったという。それでも、文化服装学院の卒業ショーでトリを飾るほどの圧倒的な才能と、どん底の状態で作り上げた巨大なドレスが、海を越えて中国のトップメディアで引っ張りだこになるという劇的な展開。そんなエピソードを聞いていると、やはり〈VIVIANO〉というブランド、そしてデザイナーのヴィヴィアーノ・スーは、間違いなく“何かを持っている”のだと確信させられる。

マナ: 今日はよろしくお願いします!まずは自己紹介と、ブランドのルーツから教えてもらえますか?
ヴィヴィアーノ:はい! アメリカ生まれで、日本に来て14年になります。日本に来て少ししてから、文化服装学院に進学しました。服作りを始めたのは、おばあちゃんの影響が大きいです。昔ながらの黒くて重い足踏みミシンを使って、自分で服を仕立てるおばあちゃんの姿を見て育ったから。
マナ: えー!そこから文化の卒業ショーのトリを飾ったんだよね?そして、自分のブランドを立ち上げるなんてすごい!
ヴィヴィアーノ:でも、ブランドを始めてからは本当に大変で……。ここでは話せないことがたくさんあった……💦

ヴィヴィアーノ: 色々重なって、「もう辞めようか」ってところまで追い詰められました。でも、辞める前に「最後だから、あり得ないくらい巨大で派手なドレスを作って出し切ろう!」と決めたんです。
そうしたら、中国に預けたその服が、向こうの人の目に留まって。そこから一気に「VOGUE」や「ELLE」の表紙を総なめに😂
マナ: すごい!コロナで日本中が立ち止まっていた時期に、その一着が海を越えてブランドを救ったんだね〜!!
ヴィヴィアーノ:そうなの。あの時はもう本当に驚いた。

服はアートじゃない、見えない構造への「真摯さ」
10年後も着続けたい服。それは、10年の時を経ても美しいフォルムを維持できる服。昨今ヴィンテージウェアの人気が絶えないのも、その服たちが紛れもない本物だからに他ならない。何度お気に入りの一着に袖を通しても、クリーニングを繰り返しても型崩れしない。後世へと受け継がれていく名作には、外側のデザインだけでなく内側の構造(仕立て)が圧倒的にしっかりしているという共通点がある。「うちの服は、構造上破綻しているものは一つもない。見えない部分まですべて綺麗に作っているから」。見えない構造に対するこの真摯な姿勢を知ると、ブランドのコンセプトである“秩序の花々の間からほのかにゆらめくカオス”という言葉の奥深さにも、深く納得させられるのだ。

マナ:ヴィヴィちゃんの服を着てる人を街中で見るよ。嬉しいねー!
ヴィヴィアーノ:たまたま道で出会ったママがうちの服を着てくれていて嬉しくて。その後「来週末に展示会やるから来ます?」ってナンパしたもんね(笑)それで本当に展示会も来てくれたの。
マナ:〈VIVIANO〉の服って、チュールやフリルがたっぷりでロマンチックだけど、すごく計算されているよね。最近はメンズラインも大人気だし!!
ヴィヴィアーノ: メンズを作るのは本当に大変なの。私は「ユニセックス」という言葉をあまり信用していなくて。男性と女性では骨格が全く違うから、ただサイズを大きくしただけの服は、絶対に綺麗に着られない。メンズのジャケットなら、メンズの骨格に合わせてウエストを絞ったり、綺麗に見えるバランスを徹底的に追求しています。
マナ: 中身への執念がすごい!
ヴィヴィアーノ: どんなに奇抜に見えても、“服はアートではない”。着られなければ意味がない。見えない内部の構造や縫製をしっかり作らないと、長く着られる服にはなりません。 ブランドのテーマでもある「Chaos in shimmer through the veil of order(秩序の花々の間からほのかにゆらめくカオス)」は、まさに私たちの服作りそのもの。外側がカオスに見えても、内側にはガチガチの「秩序(ルール)」がある。



マナ:この企画はやっぱりゆるさも大事だからさ、ヴィヴィちゃん、最後にカメラロールのお気に入りの写真見せて❤︎
ヴィヴィアーノ:え〜、フランソワ・アルノーっていう俳優さんの推し写真かな。 『ヒーテッド・ライバルリー』っていうドラマに出ている人。実はこの間、DMしたら返してくれて。「オーマイガーオーマイガー」って。うちの服のことも知ってくれて!
マナ:え、すごいじゃん!! 自分の実力、推しにまで届いてるの〜!!
ヴィヴィアーノ:そうなの〜!!!『ヒーテッド・ライバルリー』ってドラマぜひ見てほしい。


インタビューが終わってからも、アトリエの居心地があまりにも良く、飲み物を片手に私たちのトークは止まらない。贅沢にも、両手がふさがるほどのお土産話がたくさん。気づけば予定していた1時間半はあっという間に過ぎ、笑い声の絶えないアトリエを後にする。
「服はアートじゃない。着られなければ意味がない」。ヴィヴィアーノさんが語ったその言葉通り、彼らの服は私たちの現実世界で輝くために作られているのだろう。 「お疲れ様!」とその場で別れたコギソさんの後ろ姿。彼女がはいていた水色のチュールパンツが揺れるのを見た時、〈VIVIANO〉のアイテムが持つパワーを、以前よりもずっとリアルに感じた。
Coming Soon…
VIVIANO 26 AUTUMN WINTER コレクション(下記一部LOOKを抜粋)を中心にコギソマナさんがスタイリングした、東京で奮闘するリアルな女性に寄り添ったストリートビジュアルを近日公開! カオスな日常を力強く、そして美しく生き抜くためのファッションを。もっと身近に感じてもらうために「PERK」から次なる企画をお届けします。お楽しみに☺️💨




PROFILE
ヴィヴィアーノ・スー/ 〈VIVIANO〉デザイナー
中国とアメリカで育ち、2014年に文化ファッション大学院大学を修了後、自身の名を冠したブランド〈Viviano Sue〉を設立。2020AWコレクションより、ブランド名を現在の〈VIVIANO〉へ変更。2022年には「TOKYO FASHION AWARD」を受賞。服作りに対しては限りなくオタクで真面目、だけど素顔はとってもキュートなデザイナー。

PROFILE
コギソマナ / スタイリスト
「今日も明日もずっと、ご機嫌な服が好き」。その言葉通り、日々のファッションを全力で楽しむコギソさんのスタイリングは、見ている私たちまでハッピーにしてくれる。オレンジのリューギワゴンとハーレーを愛車に持つ、ハンサムな素顔も必見。今後、PERKにおける新連載「Domestic Street Mind」の企画・スタイリングを担当していく。