Monthly Cosmology
December, 2025

Nov 20, 2025 / HOROSCOPE

西洋占星術師の淡の間による
月間宇宙論2025🪐

月いち公開の連載コンテンツ「マンスリーコスモロジー」。西洋占星術の観点から考察する天体の影響が、地上に住む私たちに対してどのように表れるのか。まるで“宇宙の風向き”をチェックするように気軽にお付き合いください!

TEXT_Aynoma
PHOTO_Akane Katsuragawa
EDIT_Yoshio Horikawa(PERK)

12月の星回り

 冬の空気が凛と締まるたび、心の奥で小さく灯っていた想いが輪郭を帯びてこちらへ歩み寄ってくるような12月。逃げずに向き合う人だけが受け取れる、濃くて温かい成果が運ばれてくるような、静かでたくましい時間です。宇宙では引き続き大きな影響を持つ星たちの逆行(点検)は続いていますが、この星たちが一つ、また一つと順行の流れに戻るたび、少し前の出来事の答え合わせが起こりながら頭の中がクリアになっていくでしょう。
 12月の幕開け、1日(月)に愛の星・金星がいて座エリアへ移動。11月は深く潜りながらぐつぐつと煮詰めていたような感情が、「好き、嬉しい、会いたい!」という単純かつまっすぐな欲望としてあらわれます。
 金星は「欲」を管轄する星です。普段は慎重な人も、思い切って欲しいものに手を伸ばしてみたり、大胆に冒険してみたくなるでしょう。いいんです、恋は理性で整えるものじゃなくて「どうしても惹かれてしまう」という直感から始まるものだから。
 5日(金)のふたご座の位置で起こる満月は、散らばっていたパズルを拾い集めるようなタイミング。11月中の水星逆行期間で、一体何に向き合わされていたのか、時差で答え合わせをさせられる。あの時の言葉の行き違い、迷い、思い込み、いろいろなトラブルたちの原因も、この時になってようやくその意味がわかるかも。また、この満月の夜付近、誰かのひと言がやけに胸に残るとか、刺さるようなことがあるかもしれません。
 10日(水)、うお座の位置に再び戻ってきた海王星の逆行が終了。ぼやけていたメガネで見ていたような景色が輪郭を帯びる、線が引かれる、目が覚める。恋も仕事も途中経過だった計画も、「この人だ」 とか 「これだ」 とか、確信に触れる瞬間が増えていくでしょう。曖昧な関係は、ここから徐々に選別が始まります。
 12日(金)、水星が再びいて座に移動し、併せておとめ座の位置で下弦の月。大掃除の前準備のような日。気持ちの棚卸し、連絡すべき人に連絡を返し、やめたい習慣をそっと置いていく。
 10月末、11月上旬から一時停止していた物事のリプレイや、「これ以上はもう持てない」というように心が正直になる。
 15日(月)、やる気の燃料とバイタリティの星・火星がやぎ座に移動。ここから空気は一変します。願いは内に秘めたままではいられない、ということがわかるからです。結果がほしい、手に入れたい、ちゃんと形にしたいのであれば、「正面から向き合うしかないよ」と言い訳や逃げ道は冬の冷気に溶けて消えていくような覚悟が生まれる時。
 20日(土)、いて座の位置で新月。追いかけてバトンを渡すかのように22日(月)には太陽がやぎ座のエリアへ移動し、冬至を迎えます。節目が静かに切り替わります。夜は暗ければ暗いほど、あなたの魂の輝きがまぶしく光る季節です。
 そして25日(木)に金星がやぎ座に移動し、火星&太陽と一直線に並びます。この天体配置によってあらわれる12月から1月の傾向は、「わかりやすい結果と確かな価値ある時間しか要りません」とでも言うような濃厚で確実な愛のムードが漂う時間になりそうです。
 軽いよりも濃いほう。曖昧さより明確さ。心と身体が同じ方向を向いているかどうか、または言葉よりも行動の質。一時的なやさしさよりも持続する誠実さが見えるかどうかなど、あらゆる「愛」を選ぶ判断基準が冬の空気の中ではっきりしていく。どんなに時代が変わっても、世の中が便利になっても、大事なことほど泥臭くあれ。
 28日(日)は、おひつじ座の位置で上弦の月。文字通り、2025年の振り返りデー。春には考えてもみなかった景色の広がりに自分でもびっくり。それと同時に、わからないなりにもここまで積み上げてきた自分に拍手を送る。恋も仕事も、不可能なんてない。「ただの願望」 が「実行計画」 に変わる境目。

12月の星模様

 2025年12月は、例年以上に「地」のサインに星がたくさん集まります。「地」の性質の影響としては私たちの肉体や物質領域、感覚領域に関わることになるので、わかりやすい結果を求めがちになる傾向もあるのですが、どんなに忙しくとも肉体の健康を大切にすることや感覚を喜ばせることとと、心と身体が矛盾を起こさぬようになるべく気持ちをごまかさないことが何よりのご自愛に。
 よく食べ、よく寝て、背骨を一本ずつ立て直すように心と身体の軸をまっすぐにする。忙しさや気持ちの揺れをカバーするために「基本に返ること」 が何より大事。セルフメンテナンスのルーティンを持つことが普段以上に大切になってきます。自分だけのおまじないみたいに、毎日の小さな積み重ねを意識してみましょう。
 「このくらいはいいか」みたいな、小さなサボりや疲れを放置すると年明けに響きやすいです。基本ですが、なるべくでき立ての温かいものを食べる、深く眠る、身体を包む布の質にこだわるなど、シンプルな手入れが少し先の未来を生きる自分に対する何よりのギフト。

 また今月は、うお座の位置で逆行中の土星と海王星の2天体のうち、海王星だけが先に逆行を終えます。比喩表現ですが、今まで霧の向こう側にあった「本当の気持ち」、「本当に望む未来」の輪郭がふっと浮かぶ時期。海王星が目を覚ますと身体感覚も冴えていくし、少し依存気味だった物事からも自然と手を引けるかも。よく眠れる日が増えたり、直感で「これをやめよう」、「これを続けよう」が自然にわかる。夢を夢で終わらせないためのしっかりした土台が静かに固まっていきます。とはいえ、ペースが戻るのは少しずつですが。
 12月の合言葉は「冷やさない」、「詰め込まない」、「急がない」。心と身体のスピードを合わせて、大切なものだけを抱えて歩いていく。そんな静かな決意が、来年の幸福を呼び込む魔法になります。誰にでも平等に流れる時間のなか、どんなに忙しくとも1分、1秒があなたにとって価値のある積み重ねになりますように。そして毎日を全力で頑張っている自分を、結果の有無に関わらず大切に扱ってあげられますように。

PROFILE

淡の間(あわいのま)
西洋占星術や西洋神秘学、タロットカード、ヨーロッパ発祥の自然療法などを学び、オリジナルのカウンセリングや講座などを展開しながら地球を修行中。リリースから5年目を迎えるオリジナルダイアリーこと、『aynoma plain diary』がリニューアル。
https://aynoma-aynoma.stores.jp/
@aynoma.jp

STORY of PHOTOGRAPH

TEXT_Akane Katsuragawa

今年もあっという間に過ぎ去ろうとしています。イベントが多く、慌ただしい12月。普段会えない大切な人と過ごせる月。「良いお年を」という言葉を交わすたび、何かが一つずつ置いていかれるような寂しい気持ちもありますが、私はあの時間が好きです。忙しいあなたへ。冬雲の切れ間から、ふと太陽が顔を出すのを空がそっと見せてくれたひととき。そんなささやかな光景を、少しだけお裾分けします。それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。

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