What’s“RUGGED GRACE”Make Up ?
#04 MAY
Nov 26, 2025 / BEAUTY
自分のご機嫌を取るための一つでもあるメイクアップ。たまにはときめきを大切に、直感で今の気分のパレットをチョイスしてみると、思わず心が弾むご自愛メイクに出合えるかも。職業柄提案力に長け、マイスタイルを追求している4名の美容師に、リアルな愛用コスメを使ってPERKの秋のシーズンテーマである“RUGGED GRACE”にちなんだメイクを提案してもらった。ラストの4人目はフリーランスのMAYさん。どこを切り取っても自然体でマイナスイオンすら感じる、アジアンビューティな彼女が魅せる“荒々しさと優雅さ”は?
PHOTO_Natsumi Ejima
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara(PERK)

MAY/フリーランス スタイリスト
福岡の美容専門学校を卒業し、2年間スタイリストとして務めたのちにヴィンテージショップで販売を経験するも、美容師熱が冷めやらずすぐにリスタート。昨年より中目黒の複合店「SISTER MOHAWK」を拠点に、フリーランスのスタイリストとして活躍している。ご主人の影響で休日はカメラを片手に出かけ、日々の思いでを記録。とりわけフィルムカメラに魅了され、絶賛勉強中とのこと。
@may_______25
@sister_mohawk

左から時計まわりに
〈ジョンセンムル〉ベース
「細かいパール粒子で肌の艶ベースを作ってくれるので、日焼け止めを塗ったあとにこのベースでメイクをスタートしています」
〈イロン〉BBクリーム
「程よい艶感とカバー力があり、少量で伸びがいいのも気に入ってるポイントです」
〈トーン〉アイカラー ペタルフロートパレット
「右上のカラーを愛用。かなり控えめな色みですが、私の肌色に少しだけ奥行きを出してくれる色で、指でささっとまぶたに塗っています」
〈グリント〉ハイライター ピッチムーン
「鼻と目頭とあごにうっすら付けています」
〈メイベリン〉マスカラ スカイハイ ネイビー
「ぱっと見わからないけど、太陽光や明るいところで見た時にちゃっかりネイビーなのが
かわいくてお気に入りです」
〈フェニックスアイ〉まつげ美容液
「まつ毛パーマをしてるので、毛流れを整えるのに愛用しています 」
〈ロートメンソレータム〉リップクリーム
「リップクリーム界で、おそらくいちばんちゅるちゅるになる! 」
〈ミルクタッチ〉デューステインシアーリップグロス
「もともと唇の色があるので、薄いほうが好きで明るめのベージュ系をよく使います。これは少しピンクみがあります」
〈バイレード〉リップスティック
「リップだけどチークとして使っています。チークをする日はチークがいちばん濃く見えるようにバランスを取って少し深めの色に」
〈セザンヌ〉ペンシルアイライナー
「この超細芯が本当に描きやすくて、
毛を描くように足していけるのでのっぺりならなくて重宝してます」

〈ヒンス〉トゥルーディメンション ラディアンスバーム
「チークから目尻にかけてほんのり艶足し。メンズライクなファッションをする私にとって、 “艶”はバランスを取ってくれてポイントにもなっています」

洗練された艶感をキーに
普段、主張するカラーアイテムはほとんどなく、スキンケアをいちばん大切にしているMAYさん。どんなメイクもベースメイクで左右されるので、信頼している韓国ブランドで薄づきながらも念入りに整えているそう。まつ毛はさりげなくて上品なネイビーカラーをオン。チークは日焼けチークで自然な血色を演出。“RUGGED GRACE”を力強く芯のある女性と捉え、スティックハイライトをメインに女性らしい優美なつやめきをナチュラルに落とし込んだ。無理をしない自然体でいることこそが、誰しも持っている本来の美しさであるということに気づかされる。ナチュラルなのに内なるパワーを感じるメイクアップ。
“RUGGED GRACE”Styling

「オーバーサイズのアイテムをばさっと着こなすスタイルが好きなので、レザージャケットとシャツはメンズブランドの〈クーティ プロダクションズ〉に、韓国ブランドのタイトなハーフパンツを合わせてバランスを。カジュアルになりすぎずきちんと感が出るよう、〈パラブーツ〉のローファーで締めました。“RUGGED GRACE”というテーマは一見、二面性を感じ相反しているように見えて、実は表裏一体なのかもと思いました。自分のスタイルを強く持つこと、意志に表裏をつけないこと、それって私自身を肯定してちょっぴり荒々しいマインドでいなきゃ成立しないし、その過程が美しいことだなと」。自分に嘘をついたり力を入れすぎたりせず、穏やかに過ごすことの大切さ。自然体をモットーにしている彼女のスタイルそのものが証明してくれた。

