The Favorites Forever
May 24, 2024 / FASHION
あの人のアイデンティティが表れた
ずっと手放せないファッション
スタイルのある女性が、昔も今もこれからも手放せないフォーエバーな服。そんなアイテムにこそ、彼女たちのアイデンティティやファッション哲学が色濃く表れているはず。連載第3回目は「トゥモローランド」のバイヤー、山野邉彩美さんが登場。マイユニフォームとして捉えているデニムを用意してもらい、ざっくばらんに話を聞いた。
PHOTO_Yu Inohara
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa (PERK)
PROFILE
Ayami Yamanobe
自身のユニフォームと呼べる
日々の生活に寄り添ってくれる服
PERKが掲げる“INDEPENDENT GIRL”を象徴するかのように、周りに流されることなくマイスタイルを謳歌する山野邉さんが紹介してくれたのは、ファッションを愛する人なら必ずや持っているデニム。しかも撮影当日、〈トゥ·エ·モン·トレゾア〉の濃淡のデニムシャツ2着をレイヤードし、同ブランドのちょっとルーズなデニムショーツをヒールと合わせた“らしい”スタイリングで臨んでくれた。バイヤーとして国内外を忙しく飛び回る傍ら、自身の気分を反映した別注のデニムアイテムの企画にも携わる山野邉さんにとってこのアイテムの魅力は、どのように映っているのか。
「幼少期の頃から身近な存在でしたが、今あらためて思うのはその人の個性やほかの服を生かしてくれる、引き立ててくれるアイテムですよね。ヴィンテージを着ていたこともあったけど、やっぱり新品の状態から育てていくのも楽しいなって思います。それに今日着ている〈トゥ·エ·モン·トレゾア〉が日常に溶け込むユニフォームとしてデニムを捉えていて、それにすごく共感したんです。私も日々の生活からあまりはみ出ないというか、そっと寄り添ってくれる服が好きなんですよね。それこそ趣味の陶芸をする時は、自分が心地いいと思えるもの、気持ちが落ち着くものを着たいので、まさにユニフォームとしてデニムに袖を通しています」