The Favorites Forever

#09 綱川禎子/「whole」オーナー

Nov 25, 2024 / FASHION

あの人のアイデンティティが表れた
ずっと手放せないファッション

水色を意識して探すのではなく、
運命的な偶然の出合いを楽しむ

 今回用意してくれた8点のほかにも水色のアイテムを多数所有しているが、例えばネットサーフィンをしたり一日に何軒もヴィンテージショップをハシゴしたり、意識して探し求めるようなことはしないという。
「買い物に行った先々で、たまたま出合うような感覚ですかね。一期一会かなと思って、水色の服やシューズが家にあるのについ手に取ってしまいます。色ものは水色以外着ないですし、10年以上、もう20年近く“水色ラバー”をやっているので、もうこの色だったら失敗はしないっていう自信もあります(笑)。なんだろう、やっぱり自分から探すと出合えないんですよね。ふらっとお店に入って『あ! あった』くらいの感じです。探していないからこそ、見つけた時に運命的なものを感じることもありますね。今後欲しいものですか? エコバッグのような薄い布地のトートは持っているんですけど、わりとしっかりしたバッグにはまだ出合ったことがなくて。偶然の出合いに期待しながら、いつか仲間に加えられたらいいですね」
 「飽きないし落ち着く」ということで、20年近くも身近にある水色に関して、最後にフラワーショップの店主ならではの素敵な話を聞かせてくれた。
「そう言えば、水色やブルーのお花ってほとんどないんですよ。結構希少な色で。もしかすると、それで水色のファッションを無意識に求めてしまうのかな。水色の花があまりないから、服で満たされたいのかもしれないです(笑)」

TFF 5/8

生まれた年に開催されたマラソン大会のオフィシャルT
アメリカでも有数のマラソン大会、ポートランドマラソンのマーチ。「これもボディが水色のなかでも理想的なトーンということと、左下の方に描かれている“1987”というのが私の生まれ年で、何か運命めいたものを感じました。グラフィックも素敵ですよね。夏に一枚で着ることもあれば、少し外したい時なんかはジャケットの下に合わせています」

TFF 6/8

有機的なトップと、強めのチェーンとのコントラストを楽しむ
パリのジュエリーブランド〈マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〉のネックレス。天然石によるペンダントトップと、黄みが強い22kのチェーンを選び組み合わせた。「トップは丁寧に叩くことで、有機的な形を表現しているところに惹かれました。華奢でいて柔らかな質感のチェーンにしても、ゴールドがわりと強い印象だからスタイリングのポイントになります」

TFF 7/8

レザーの質感も色のトーンも申し分なし!
この秋冬シーズンに購入した〈ジェーンスミス〉のハート型のネックケース。「主にお休みの日に首からぶら下げています。キーなど何を入れてもいいと思うんですけど、私はちょうど収まりがいいのでAirPodsを入れています。〈ジェーンスミス〉はお世話になっている友人夫婦がされていることもあって、毎シーズンチェックさせていただいています」

TFF 8/8

パンツの色を合わせてはくのがマイ定番
NYにショップを構える「マリアム ナッシアー ザデー」オリジナルのサイドジップブーツ。スエードと言えば茶系や黒が多いなか、淡い水色に惹かれてセレクトショップ勤務時代に手に入れたそう。年季が入った今も欠かせない存在。「足元まで同じトーンで揃えるコーディネートがすごく好きで、デニムやスラックスといった同系色のパンツを合わせることが多いですね」

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