パーソナルなものだからこそ、
これから先もデニムを着続ける

　前述したデニムシャツのレイヤードしかり、決して派手ではないのに印象に残るコーディネートを見せてくれる山野邉さん。PERKも大事にしている“スタイル”について話してくれた。
「エレガントな空気感だったり、人の内面から滲み出てくるムードだったりを引き立ててくれるファッションって、華美な洋服ではなく意外とデニムみたいな削ぎ落とされたものなのかなって思います。ジェーン·バーキンもそうでしたけど、芯がある女性が着ているものに惹かれますよね。デニムに白シャツというごくごくシンプルなスタイルでも、個性が光るようなジュエリーや足元など、やっぱりその人ならではのトータルバランスがスタイルなんだなってすごく学んでいますね。着飾るのではなく自分らしく着こなすことを楽しみたい、それをバイヤーとしてたくさんの人たちに伝えたい。そう考えると私にとって身近な存在のデニムはファッションというよりも、もっとパーソナルなものですし、だからこそこの先も着続けるんだと思います」

TFF 4/6

デニムショーツもあくまで女性らしく
むやみに服を買い足さないという山野邉さんが、それでも欲しくなったという東京を拠点とするデニムブランド〈トゥ·エ·モン·トレゾア〉のショーツ。「これにTシャツとフラットシューズだと色気がない。足元をヒールにしたりベルトで色を加えたり、はたまた清涼感のある白シャツを合わせてピリッと緊張感を意識しながらはいています」

TFF 5/6

カントリーすぎないシャープなウエスタンシャツ
「デニムショーツにレギュラーカラーのデニムシャツを合わせることもあります」と話す、同じく〈トゥ·エ·モン·トレゾア〉の一着。ウエスタンヨークを取り入れつつも比翼仕立てにすることで、カジュアルながら洗練されたムードが漂う。「デニムの上下は私のなかで結構新しい着こなし方というか、そういうのも新鮮かしらと今年買いました」

TFF 6/6

彼女らしいシャツ×シャツのレイヤード
リラックスして着られる色みと素材感が気に入って濃淡の2色を購入。前述の通り、それらを重ねて撮影に臨んでくれた。「黒シャツだとちょっとモードすぎちゃうんですよね」と、こちらの濃いデニムの方はジャケットの下に合わせることが多いそう。ちなみに白シャツ同士のレイヤードなど同じアイテム、同じ色を重ねるのもマイスタンダード。

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