“INDEPENDENT GIRL” SNAP!!!
Oct 22, 2025 / FASHION


誰かの正解に頼らず、好きなものを自分の視点で選ぶこと。スタイルとは、ファッションを超えてその人の“今”を映す姿勢や哲学の表れ。こちらのコンテンツでは、“INDEPENDENT GIRL”たちのスナップを通して、自分らしくあることの魅力を掘り下げていく。第5回目は、渋谷のセレクトショップ「MORTAR」で働くAyanoさん。PERKの秋のテーマ“RUGGED GRACE(荒々しさと優雅さ)”をもとに、彼女が感じるRUGGEDとGRACE、それぞれのスタイルを提案してくれた。
PHOTO_Yoko Tagawa
EDIT_Maria Ito(PERK)

PROFILE
Ayano
@yoloayano
@mortartokyo
ハイブランドからスケートブランドまで、ストリートとモードの狭間に立つセレクトショップ「MORTAR」で勤務して8年。メンズ中心のセレクトを自身の視点で“女性のリアル”へ落とし込む。彼女のファッションは、カルチャーを翻訳するようなセンスで形成されている。


01_ラギッドアイテムを中心に素肌を見せるバランス
“RUGGED(荒々しさ)”という言葉は、これまでの彼女の好みのスタイルと自然に通づるそう。ゆえに、“素のままでいること”としてスタイリングしてくれた。背中が大きく開いたボディスーツに作業着のようなつなぎを重ねることで、フェミニンさと無骨さが調和する。「昔から、女性らしすぎない組み合わせが好きなんです。このボディスーツは背中と腰が肌見えするんですけど、適度な色気でヘルシーに見えるから好き」。ルーズなボトムを選んだ日は、靴だけは女性らしさを感じさるような、つま先が鋭いパンプスをチョイスする。そのバランス感覚が、彼女らしさのカギ。「最近は、ユルいパンツに肌がちらっと見えるくらいのトップスが気分。きちんとしすぎず、でも手を抜きすぎない。その真ん中がちょうどいいんです」。

02_色とボーダーのレイヤードで、今の気分を整える
シンプルなボーダーに赤のカーディガンを重ねることで、力の抜けた“遊び”が生まれた。「普段は無地ばかりなんですけど、最近はボーダーとかドットが気になっていて。このレトロな柄を、いかに今っぽく見せるかを考えるのが楽しいです」と話す。一人でリサイクルショップを巡り、掘り出しものを見つけてはスタイリングを想像する時間が好きだという。「身長があるからピタッとしたり、女性らしいアイテムをどこかに入れてバランスを取るようにしています。ボーダーだけだと物足りなくて、赤を重ねたらすごくしっくりきた」。ブランドものなら彼女が働く「MORTAR」のアイテムが多く、なかでも〈エムエム6 メゾン マルジェラ〉がお気に入り。今回はスカートで取り入れた。彼女のスタイルは、日常の中で今の“気分”と対話しているよう。