Jun 21, 2024 / FASHION / TIE UP
互いのアイデンティティに寄り添い
大切な家族と、スタイルを紡ぐ

特定のミューズを立てず“着る人の個性を引き出す”をコンセプトに、一人ひとりのパーソナリティを活かしたスタイルを提案する〈NOUNLESS〉。近しい間柄のなかで、互いを尊重し合いながらそれぞれのアイデンティティに寄り添う。そんなメッセージが家族の想いと共鳴し合い、特別な時間を刻んでいく。昨年結婚を発表したモデルのローズさんと、横田ひかるさん夫婦が私物と合わせたコーディネートで登場。

ジャンルや性別の垣根を超えて
私たちなりのリンクコーデを

 すらりとした手足と華やかなルックスを活かしてモデルとして活躍する一方、ファッションブランドのデザイナーやYouTube、DJなど、ローズさんとひかるさんのそれぞれがいくつもの花を咲かせている。そんな華麗でインディペンデントな生き方をふと忘れてしまうくらいの落ち着きと、自然体なムードが2人を包む。
「一緒に出かける際は相手の服装を見て、どこかにリンクさせるポイントを持ってくることが多くて。デニムが同じブランドだったり小物で合わせたり、気づかれない程度にさりげなくリンクさせています。そういった合わせは、僕たちにとってはごく自然なこと」
「お互い意識はしているけど、自分の好きなものの中から選ぶようにしています。一つ目のスタイリングも、スニーカーが色違いなんです。 グラ(ローズ)はナンバリングのTシャツでストリート感があるけど、私はモードにかちっとしたイメージにしていて、あえて合わせなかったんです。でもその中で、スニーカーがリンクしているさりげなさが好きですね」
 スタイルのテイストは異なれど、リンクさせるアイテムを取り入れることで並んだ時のバランスがいい。違いを尊重し合ったコーディネートが無意識のうちに生み出される2人に、温かさと愛を感じた。

ハンサムで凛々しい表情を生むグレーのセットアップは、細部にこだわりを感じさせる。「セットアップは、ひと目見た時からとても好みでした。女性らしい丈間のシルエットと、切りっぱなしのクラフト感が好き」(Hikaru)。そこにあえてストリートな風を吹き込んで、ロゴやナンバリングのプリントにヴィンテージ風の加工が光るTシャツをセレクト。「ネイビーのTシャツが大人っぽい印象を与えてくれる。るんちゃん(ひかる)とのグレーの相性も良かったと思います」(Rose)

信頼できる相手だからこそ
ナチュラルに影響し合う

「いつもハッピーで、コミュニケーション能力が高いところはすごいなと思います。私はもともと人の目を見れないほど人見知りだったんですけど、グラのどんな人にも気兼ねなく打ち解ける姿を見て影響されていますね。それは自分でも思うし、昔から私を知っている人に『変わったね』と言ってもらえることもあります」
「僕はガサツな部分があるんですけど、それを上手にカバーしてくれる、るんちゃんの優しさに助けられてます。日常的なことでいうと料理をしてくれたり、出かける場所をいつの間にか決めてくれたり。あとは付き合ってから5年目になるんですけど、互いの気に障ることもわかってきて。いなし方を理解してきたからこそ、ケンカする頻度が減りました(笑)」
 人見知りと話す彼女の背中をそっと押すように、ユーモアを交えながらリードする彼の姿は撮影中にも垣間見えた。その一方で、自身の意志を投影したスタイリングの話になると、ローズさんの言葉をひかるさんが補う一面もあったり……。まだ一部分に過ぎないかもしれないけれど、互いをリスペクしている関係性が十分に感じ取れる。とてもナチュラルに、しみじみと影響し合う姿がなんとも微笑ましく、羨ましく見えた。

スタイリングの要になるパッチワークのきいたデザインを互いに取り入れて。「お腹がチラッと見えるビスチェと合わせたのは、フルレングスのスカート。華奢なマフラーとパンプスで、女性らしさをさらにアップデートしました」(Hikaru)。「普段からハンドメイドっぽいデザインには目がないんです。スクール風にシャツとベストを合わせて。肌触りもよくて驚きでした」(Rose)。残糸を使用したアイテムは、作る過程まで気がきいている。作り手の熱が宿った一着を、テイストを横断しながら彼・彼女らしくかっこ良く着こなした。

横田ひかる(モデル)/10代の頃から名だたるファッション誌で、そのセンスを活かして支持されてきた。「#ヨコタノシフク」で投稿される私服も人気。端正な顔立ちながら、たまに見せるあどけない表情とのギャップが素敵。
ローズ (モデル)/アメリカ出身で7歳からモデル活動を始める。現在はYouTube「OUR’s/僕らのチャンネル」でモーガン蔵人さん、深水光太さんと共に独自のファッションを発信する。どこかお茶目で無邪気な雰囲気が、自然と周りを惹きつける。

東京都渋谷区宇田川町21−1
西武渋谷店A館1Fプロモーションスペース
開催期間:6月25日(火)〜7月1日(月)
TEL 03-3462-0111
10:00~20:00