Monthly Cosmology
October, 2025

Sep 22, 2025 / HOROSCOPE

西洋占星術師の淡の間による
月間宇宙論2025🪐

月いち公開の連載コンテンツ「マンスリーコスモロジー」。西洋占星術の観点から考察する天体の影響が、地上に住む私たちに対してどのように表れるのか。まるで“宇宙の風向き”をチェックするように気軽にお付き合いください!

TEXT_Aynoma
PHOTO_Yuito Ogawa
EDIT_Yoshio Horikawa(PERK)

10月の星回り
 10月7日(火)は、おひつじ座の満月。3月29日に起こった部分月食からの半年間はどうだった? 実質、今年のハイライト的ターニングポイントになりそうな前後数日間。
 14日(火)は天体の入れ替わりが目白押し。かに座上弦の月、みずがめ座の冥王星逆行終了、てんびん座に金星が移動。週明けからドタバタの予感。予定管理は余裕を持っておきましょう。それぞれの「夏の課題」の起承転結。
 21日(火)は、てんびん座の位置で新月。ようやく安全な場所で荷卸しをするようなムード。ここまでいろいろあった数ヶ月だったな(まだいろいろあるけど……)みたいな仕切り直し。自分だけの安全基地の確認。
 22日(水)に海王星が再びうお座エリアに回帰。3ヶ月ぶり。未消化課題の発生など。
 29日(水)に、いて座の位置に水星がイン。今はまだ平穏だけど、11月から12月にドタバタが起きそうな予感……!?

10月の星模様
 9月23日(火・祝)の秋分が過ぎて、あっという間に気温も下がり、10月ともなれば年末まで残り2ヶ月です。あ〜、信じられない!
 あっという間に信じられないような速度で過ぎていきそうだから、ここでひと息ついて足元の確認。例えばあなたがこの一年、どんなことに向き合ってきたのか。それらがどのように進行しているのか。向き合っていないことはないか、あるいは向き合い過ぎて疲弊していないか。見落としている何かがないかどうかなど、進んでは立ち止まるようなストップ&ゴーの時間とも言えます。
 スポットで見れば、破壊と再生をもたらす星冥王星の逆行が終了することで急な変化の影響が見られるとか、一見静かそうに思えて新月、満月、上弦の月のあたりで、一気に物事が動いていきそうな活動的なトリガーが現れるとか……。
 それでも9月と比べると、全体的に天体の移動が少ない月。8月から9月に私生活の面でいろいろあった方からすれば、「大したことない」と思えるような体感があるかもしれません。なんともたくましく宇宙から鍛えられましたね。
 まとめると、10月は比較的“まだ”落ち着きが見えるので、11月から12月に備えて身体を休める時間を作ったり、2025年のラストスパートに向けて残り数ヶ月の計画を立てたりすることをおすすめします。

宇宙の愛って、乱暴です
 10月20日(月)以降の流れの補足になりますが、海王星の逆行が進み、うお座まで位置を戻します。この影響を説明すると、「土星と海王星の重なり(コンジャンクション)」がもたらす社会的な混乱の年・2026年の前に「もうちょっと今のうちに整理しておいた方がいいこと」を宇宙が教えてくれているような、少々荒療治的な時間に突入します。
 人によっては「どこから手をつけるべきか……」と頭を抱えたくなるようなこともあるかもしれませんが、絡まった糸を少しずつほどいていくように、焦らずに対処するほかありません。なぜなら、これもまたちょっと乱暴な宇宙の愛。自分の生き方や選択に無理やりラベリングを施そうとすればするほど、あるいは過去の思い出を美化しようとすればするほど、身動きが取りづらくなるかもしれません。なるべく柔軟な姿勢を心がけましょう。しなやかな姿勢であればあるほど、変化の衝撃を吸収してくれます。
 個人的なアドバイスとしては、土星は11月28日(金)まで、海王星は12月10日(水)まで逆行が続くことやその後の影響などを考えると、「2026年2月4日(水)からスタートする全天体順行期間までは、何か新しく本格的にスタートすることは控えた方がよい」と思います。本格スタートを控えた方がいいということなので、「プレ期間」として捉えるなら年内スタートでもOKです。
 新しい構想の実現を急ぐよりも、ビジョンの洗い出しやアイデアのストック、過去の整理、いつか叶えたい理想のために何ができるかを考えるなど、夢を現実にするための準備&練習の時間だと思って過ごしてみてください。そしてその時間の中で、トライ&エラーを試みては微調整をしていけばいいのです。
 11月は年内最後の水星逆行が起こります。先の星の様子を見ているだけで、なんだか頭が疲れてきました。というわけで、10月は頑張り過ぎずに頑張って英気を養いましょう。

PROFILE

淡の間(あわいのま)
西洋占星術や西洋神秘学、タロットカード、ヨーロッパ発祥の自然療法などを学び、オリジナルのカウンセリングや講座などを展開しながら地球を修行中。占いのほか、コンセプト監修や文章も執筆。「GINZA」のWEBサイト、「kufura」などに連載を持つ。
@aynoma.jp

STORY of PHOTOGRAPH

TEXT_Yuito Ogawa

今回は街に溶け込む植物、主にお花を撮ってました。僕は普段テーマを決めて写真を撮ることがないのですが、冬が来る前の生き生きとした植物を撮影しておこうと思いテーマを決めてました。探してみると植物は街にたくさんありふれてますが、場所や人間と共存して馴染んでるものって意外に少ないんだなと思いました。築年数が経っている一戸建てなんかには、もれなくきれいな植物があることが多いですよね。気付けばフォルダが植物まみれになってました……。今回はそんな中から生活に馴染んでいて、とてもきれいなお花の写真をピックしました。

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