音楽に込められた想いが
いい“波”を与えていく

“Save The Beach , Save The Ocean”を掲げ、
横浜赤レンガ倉庫にて開催される「GREENROOM FESTIVAL '24」。
心地良い海風と共に聞こえてくるのは、アーティストたちの最高の音楽。
海のように一つの“波”が、会場中をグッドバイブスで包み込む。
私たちに素敵なメッセージを届けてくれる
3組のアーティストにお話を伺った。

FILM&EDIT_Kouki Hirano(AI), Haruki Matsui(PUNPEE, TENDRE)
EDIT&TEXT_Maria Ito(PERK)

「GREENROOM FESTIVAL '24」
DATE_2024年5月25日(土)、26日(日)
PLACE_横浜赤レンガ倉庫
@greenroomfestival

CLOSE UP of ARTISTS_01

AI

PROFILE
米ロサンゼルス生まれの鹿児島育ち。「Story」や「ハピネス」、「みんながみんな英雄」など大ヒットソングを世に送り出す、日本が世界に誇るグローバル・スタンダード・アーティスト。国内外トップアーティストとのコラボも多数行っている。
@officialai
── AIさんのパワー溢れるライブ、とても素敵でした。まずは終わったばかりの今の感想を教えてください。
「今回はゲストが3名も来てくれて、自分のライブだったのに人のライブに来たみたいにテンションが上がりましたね!」
── ゲストアーティストも豪華でしたね。
「AwichやOZworld、JESSE、出てくれた3人には本当に感謝です。JESSEは『お前グリーンルーム出るんだろ?』と急に連絡が来て、『え、やるの? 歌詞覚えるの?』みたいな。すごく久々の『SCREAM』だったからちょっと焦りましたね。やっぱりJESSEの熱量はすごいし、そういったエネルギーはお客さんにも伝わったんじゃないかな。Awich、OZworldもやっぱりすごいパワーでした。一緒にできて本当に楽しかった!」
── 今日のライブで、オーディエンスにどんな“波”を届けたいと思っていましたか?
「“お互いを大事にしてほしい”とか“世界が平和になってほしい”といったメッセージが私の曲は多いんです。『Voice』の「愛を広げて〜」や『ハピネス』の「La〜la La〜lala」など、お客さんも一緒に歌っている時に会場全体が優しさに包まれたような、そんな一体感を感じられた。お客さんの表情ってライブによって全然違うんですよ。あ、今この曲に集中してないなとか、この曲聴こうとしてくれているなとか。でもそれって自分次第だと思っていて、お客さんが真剣に聴いてくれている時は、自分も届いてほしい! って熱量を持って歌っている。でも、今日のフェスはステージに出た時からみんなピースフルだったし、愛と思いやりを持っている感じが伝わってきました。私の前にいいアーティストがたくさん出たんでしょうね。だから今日は、お客さんと出演していたアーティストにも感動しましたね」
─── AIさんの“愛”が会場全体に伝染したように感じがしました。
「ありがとうございます。互いに全然違うジャンルが好きでも、音楽で繋がるって素晴らしいことじゃないですか。だから、今日みたいなフェスは本当に楽しかったです」

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PUNPEE

PROFILE
ラッパーやトラックメーカーとして活躍しながらも、そのオーセンティックなHIPHOPが魅力。彼の紡ぐ温かみのあるリリックとユーモラスなメロディが、性別を問わず多くのファンに支持されている。
@punpee_
── 夜の肌寒くなってきた時に聴くPUNPEEさんのライブも最高でした。終えてみていかがですか?
「『GREENROOM FESTIVAL』って名前はもちろん知っていたんですけど、こんな気持ちいいフェスだって知らなくて。左見たらすぐに海だし、右見たら赤レンガ倉庫。家族連れも多くて、ゆっくり音楽に浸ったり、ご飯を食べたり……。思い思いに楽しんでいる方が多くて、雰囲気がいいフェスだなって思いました。あと港町ってすごく好きで、ここにいるだけで気持ちが浄化されるというか、デトックスされるみたいな。ライブをやってて非常に気持ち良かったですね」
── 多くの人たちが口ずさんでいた「お嫁においで」がすごく印象的でした。
「トピックス自体は結婚の曲なんですど、オリジナル曲は海のイメージを持っている人も多いと思うんです。やっぱり加山雄三さんといえば、“海”というか。だから、このフェスで絶対にやろうと思っていた曲でした。先に原曲をかけてから自分のリミックスをやらせてもらったんですけど、結果的にそれがよく作用したように感じます。原曲が本当に有名なので、みんな歌ってくれて嬉しかった』
── 今日のライブを通して、ファンの人たちにどんな“いい波”を与えたいですか?
「雰囲気のいいシチュエーションだったので、力まずにいてほしいなと。自分がフェスに行く時も、最前で盛り上がったりもするんですけど、インストゥルメンタルの時は後ろでゆったりノッていたりもするので、それぞれの楽しみ方でいいよって。音の楽しみ方はそれぞれですよ〜、みたいなのは伝えたかったですね」

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TENDRE

PROFILE
ギター、サックス、鍵盤と、さまざまな楽器を使いこなすマルチプレイヤー。ジャズミュージシャンの両親のもとに生まれ、音大を卒業。柔らかな雰囲気とメロウな音楽が魅力。
@tanaakin
── 神奈川が地元だそうですね。今日のライブはいかがでしたか?
「ここは、高校の時によく遊びに訪れていた行き慣れた場所なんです。そこでライブできるっていうのはすごく感慨深いですね。地元ならではの心地良さと、熱烈な気持ちを横断しながらライブができました」
── 「GREENROOM FESTIVAL」にちなんで、海での思い出を教えてください!
「じいちゃんばあちゃんが熱海に住んでいて、夏に泳ぎに行ったり花火を見に行ったりしたんですけど、そのなかでも強く思い出に残っているのが、海沿いを3人で散歩したこと。そんな思い出もあって、海は自分が落ち着ける場所の一つなんです」
── 今日のライブを通して、ファンにどんな“いい波”を与えたいですか?
「ライブって、人生に近いものがある気がしていて。起承転結もあるし緩急も必要だし、酸いも甘いもある。どちらも大切で両方持ち合わせていきたいから、2つの局面を両方噛み締めていきたい。そういう想いで今回も挑みました。『楽しいだけがすべてじゃないぞ』ということを伝えたいっていうか、それをライブや音楽を通して伝えられたらなと思っています。あと最初から『RIDE』という曲で締めようと決めていて。人生いろんなことがあるけど、大きな波でみんなで乗り超えて行こうっていうメッセージを込めた曲なんです。最後にその曲を持ってきているのも、こだわりの一つです」