For Their Future
Solar-Powered Watches
Mar 28, 2022 / FASHION
「スカーゲン」と進化する
サスティナブルのニュースタイル
環境に対して私たちができることって
どんなことだろう。
日々過ごす中で、身につけるもの、食べるもの、
一つひとつを意識して手に取ることで
一歩前に進む自分を実感する。
「スカーゲン」が手がける
サスティナブル素材の腕時計は、
そのきっかけを与えてくれる一つのパーツ。
私たちの予想を超えた進化を見せるデザインは、
サスティナブルの新たな可能性を
感じさせてくれる。
MODEL_Anna Miyoshi(TRON)
PHOTO_Haruki Matsui(PERK)
EDIT&TEXT_Hitomi Teraoka(PERK)
No.07
Anna Miyoshi
環境へのアプローチは
さりげなくクールに、
今の気分にマッチする
汎用性の高さも魅力
model
RYLE
SKW 3000
ロンドンで実感した日本とのギャップが
サスティナブルを意識するきっかけに
「普段仕事の時は動きやすさを重視したスタイルが多いのですが、年齢も大人になってきたのでシャツなどのきれいめアイテムを取り入れることも。今回つけた『スカーゲン』の時計は、軽くてつけ心地がよくマットなガンメタルカラーも気に入っています。服を選ばないデザインが、コーディネートに上品なポイントを足したい今の気分に合うなと思いました。エレガントな雰囲気なので、カジュアルからきちんとした場まで、シーンを問わずつけられるデザインですよね。今日の服は仕事の時も着られるようないつものコーデがテーマで、古着が中心。10年近く前に買ったものもあり、流行を考えずに自分の好きなものを愛用しています。あと、時計はソーラーウォッチなので、電池の消耗を気にせずにずっとつけていられるのも嬉しいですよね。サスティナブル素材を使っているからといってあまり意識的なデザインにしていなくて、大々的に見せないさりげなさがクールだなと感じました」
「サスティナブルに興味を持ったのは、ロンドンでの生活がきっかけ。向こうで過ごす中で見たこと、聞いたことから影響を受けています。私がロンドンに着いたのは2017年の夏頃だったのですが、友人がプラスチックが法律で排除される方針だという話をしていて、その時は日本での光景がイメージにあったので『なんてことを言っているんだ』って衝撃を受けたんです。カフェでも大体が紙のコップやストローでしたし、プラスチックを見る機会もほぼなくて、もはやそれがスタンダードになっている街だったんです。プラスチックを使っているお店があるとみんな言葉にはしないのですが、なんとなくこのお店イケてないねっていう空気があるというか……、違和感みたいに思えるんですよね。あとは、ヴィーガンやベジタリアンの人も多くてメニューに“V”(vegan)マークを付けて対応をしているお店も多かったです。日本に帰国する頃には反対に、日本のプラスチックの使用量がショッキングで。自分もその中にいたはずなのに、ギャップにとても驚いて危機感を抱き始めました」
「ロンドンでの暮らしでみんなが食に関しても環境を意識していることを知り、私自身も日本に帰ってきてからですが、ペスカタリアン(野菜のほかに乳製品、卵、魚のみを摂取する)を始めました。コロナで自粛生活が続くなど世界が変わっていく中で、『まずは自分が変わらないと』と思ったのもありますね。あと、ロンドンの友人の紹介でマーケティングのリサーチをしている方と知り合う機会があったのですが、その方が取り組んでいるプロジェクトで世界の各主要都市の私と同年代の人を対象に、“シンプルな暮らし”に関することをグループで話すオンライン企画に参加したんです。その時に私が話したのが、イギリス人のベジタリアンの方とヨガのインストラクターをされている方の2人。プラスチックのことばかり気にしていた自分とは対照的に、彼女たちは食生活やリサイクル、動物の権利など……なんだかワンランク上の話をしていたんです。そこでハッと気付いて。自分も意識を高く持ってその企画に参加できるようにリサーチをしっかりとし、あらためて勉強しました。これがすごくいい機会になり、新しい感覚をもらえた出来事でもありましたし、これから未来のある私たちが意識的に変わらないといけないなと強く思いました」
「もう一つ印象的だったのが、2018年の夏にポルトガルでフェスに行った時のこと。小規模のフェスというわけでもないのに、フードはすべてベジタリアン対応、カップもプラスチックではなくてデポジット制のリユースカップが使われていて、ゴミも一切落ちていない。すごく美しい環境でオーディエンスも音楽もより素晴らしく感じました。自分の好きなことをやるため、嗜むために必要なことが環境を守ることに直結しているんだということに気付けたんです。その時から、“自分が自然の一部となる努力をする”というテーマが生まれました。ヨーロッパの生活で見てきたものや帰国をしてから出会った人たちの話を吸収して、今に至ります。自分で言葉を発することはあまりしないのですが、活動をしている人が周りに多くいるので、自分ができることはないかなと常に考えたりはしています。仕事では、例えば撮影させていただく洋服のブランドがサスティナブルな取り組みをしていると、これこそ自分が発信できることだって思えますね。説得力が画に出るような撮影をしていけたらいいなと思っています」
SUSTAINABLE ITEMS
ITEM 01
ITEM 02
TEM 03
撮影協力 DEENEY’S TOKYO 東京都渋谷区神宮前2-3-26 1F @deeneys.jp