FOCUS on
SANSE SANSE
by ROKU
Jun 30, 2021 / FASHION
「サンセ サンセ」が[6]につくり上げた
愛を育みかけた一室と10枚の恋文
スタイリストの梶雄太氏がディレクションする「サンセ サンセ」のポップアップストアが、渋谷キャットストリートの[6]にて7月12日(月)までの2週間限定で開催中。“Hello goodbye 2021,SUMMER”と題し、ひと夏の男女の出会いから別れまでの2 week loveを、妙にリアリティのある演出小物とともに大胆にインスタレーション。張本人である梶さんと[6]のディレクターを務める吉田恵理子さんに話を伺った。
PHOTO_Ryo Sato(TRYOUT)
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa(PERK)
梶さんがつくる服もそうですけど、
ストーリー性のある空間演出が抜群。
2020年春夏のスタート以来、メンズやウィメンズの垣根を超え、“INDEPENDENT GIRL”からも高く支持されている「サンセ サンセ」。[6]では1stシーズンから取り扱っている縁もあり、今回のポップアップストアが実現したという。「何度か展示会にお邪魔した際に梶さんとお話をして服を見させてもらって、私の印象としては時代に媚びていないというか。天邪鬼なところはうちのショップと一緒で、梶さんのつくる服に親和性を感じていました」と吉田さん。服をパッと目にした時のエモーショナルも大事だけれど、それと同じくらいにどんな人がどんな考えのもと手がけているのかといった付加価値をお客に求められているからこそ、梶さんのパーソナリティがより鮮やかに、より明確に吉田さんの目に映っているのだろう。「服もそうですけど、展示会に伺うたびにストーリー性のある空間演出が本当に抜群で。ほかのブランドとは全く違う、『サンセ サンセ』らしい面白いことをしましょうと話していました」
今回のイベントのためにというよりも、
あくまで日常をアウトプットしている感覚。
スタイリングの仕事の延長線上にあるよね。
「いろんなブランドが[6]でポップアップをされているなかで、僕らしいことをやらないともったいないなと。それで毎シーズン展示会の際に自分で一つひとつのアイテムごとのショートストーリーを書いているんですけど、そこから繋がった感じですかね。今回のイベントのためにというよりも、あくまで日常をアウトプットしている感覚。スタイリストだからというとあれなんだけど、でもやっぱりスタイリングの仕事の延長線上にあるよね」。かくてして完成したのが、“Hello goodbye 2021,SUMMER”と題された今回のイベント期間と全く同じ2週間のうちに起きた男女のストーリーと、それをビジュアル化したエンタメ性溢れるインスタレーション。ネタバレになるため詳しくは書けないけれど、リアルな演出も相まってRoku子の“揺れる想い”が1枚1枚の手紙から伝わってくる。ちなみに、週末を中心に梶さんも店頭に立っているとのこと。直々に話を聴けば、このポップアップを一層楽しめるはず。
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