とことん自己チューに楽しめる
大人女子ひとり呑みのススメ
大寒波が続き、寒さが堪える日々を乗り越え気づけばもう2月。少しずつ春に近づいている気がして、内心ワクワクしています。
PERK編集部Mizumoが“INDEPENDENT GIRL”にとっておきの一軒を紹介する「DRINKING ALONE」も、早いもので連載第10回目。
女性のひとり呑みにぴったりなお店はまだまだ星の数ほどありますが、今回で最終回になります!
記念すべきラストは赤提灯系の渋い居酒屋から予約必須のビストロバーまで、いろんなジャンルの店をともにしたリアルな呑み友と、
外苑前にあるブルーグリーンの看板が目印のイタリアンバル「gnudi」へ。少しドレスアップして、2人が大好きな赤ワインを堪能しに行ってきました👠
PHOTO_Sayuri Yamada
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara (PERK)
年明けに、以前紹介した「沖縄酒場 SABANI」にお邪魔して、撮影当時頼めなかった「そばめし」をいただきました。相変わらず美味!!
活気溢れる店内に、気さくな店主さんの接客で居心地のよさマックス。店の近くに4、5席ほどしかない小バコのスナックが連なっていたのですが、まるっと
更地になっていて驚き。知らせもなく急になくなってしまうのは、失恋のように心にぽっかり穴が空きますね……。
後悔のないように、好きなお店は通い続けようと心に誓いました。
ひとり呑みの醍醐味は、気兼ねなく食べたいものを自由に注文して、食とお酒にしっかり向き合える至福の時間を味わえること。いろんなお店で“おひとり様”を制覇してきた私ですが、締めの料理が唯一難点なんです。食べたくても胃のキャパが限界という状況に陥るので、今回は呑み友のHarukaに付き合ってもらうことに。目をつけていた「gnudi」のボリューミーな前菜や本格的なパスタは、間違いなくおいしそう……。二つ返事でOKしてくれた彼女に感謝です。一緒に幸せをシェアしに外苑前へ!
色合いから気分が上がる
一つひとつが主役のスペシャルプレート
外苑前駅から徒歩5分。青山キラー通りを一本入った場所に構える、ブルーグリーンの看板が目を引く「gnudi」。平日は、女性客を中心に常に満席で、窓ガラスから店内の活気を感じられるのがはやる気持ちを加速させる。SNSで念入りにリサーチし、思いを馳せていたのもあり入店前から期待大。とある日の仕事帰りに久々にHarukaと合流し、若干遅刻していたので急いで駆けつけました。
店内は6坪とミニマルで、厨房まで一望できる。無駄のないクリーンなレイアウトに、ところどころにキャッチーなアイテムが置かれていてトイレまで見どころ満載。そそくさと席に着き早速ワンオーダーめを決めようとしていたところ、「みずもちゃん、ハイボールだよね」と返答の余地もなく注文してくれました。さすが呑み友歴5年にもなると話が早いです。彼女はお決まりのビールで、到着するなり早々に乾杯!! お互いの最近の仕事の話をしていると、お目当ての「おまかせ前菜盛り合わせ」(¥2,500 / 2名分)が到着。予想通り、いや予想を上回るほどに美しいビジュアルに気持ちが高まり、今宵も最高な呑み時間をスタートできてすでに満足気。季節によって仕入れる食材も少し変わってくるので、訪れるたびに少しずつ内容がアップデートされるのもポイント。今回のラインナップは、イタリアンチャーシューのポルケッタ、トマトでじっくり煮込んだカポナータ、オレンジ風味のキャロットラペ、コブミカン風味の紫キャベツ、生海苔のゼッポリーニ、そしてひよこ豆のパネッレの計6種。とても丁寧に説明してくれたのもあって、しっかり味いたいなとHarukaと内容を確認し合いながら、少しずつ堪能しました。私のおすすめはカポナータとゼッポリーニ。一度野菜を揚げてからまた煮込むというひと手間がかかっているのもあり、野菜の旨みとトマトの酸味が感じられ奥深い逸品。ゼッポリーニは青海苔と塩でシンプルに味付けされていて、何個でも食べたくなる。モチモチとした食感がクセになるし、これは女性人気高そうです。このひと皿だけでもかなりボリューミー。野菜、お肉、揚げ物とバランスも完璧で、味はもちろん食材のきれいな色合いに視覚も満たされます。
おひとり様には嬉しいポーションと
クオリティの高いおつまみ
お待ちかねの赤ワインに
2杯目にはワインをいただきたく、ここでも目配せだけで軽めの赤ワインに決まり。意思疎通が完璧です。2人とも赤ワインが大好きで、しかもロゼまでいかない絶妙な軽さが好みなところも似ていて、食だけでなくお酒の好みも合うのは嬉しいところ。産地にこだらわずにオーナーの藤生拓実さんがおいしいと思ったボトルをピックアップしているとのこと。自分の直感を100%信じきっている姿勢がとても素敵です。今回はTAKIZAWA WANERYのピノ・ノワール「風の畑」(¥1,500)をいただきましたが、ラズベリーやカシスの香りも残りつつスパイシーで飲みやすい。どのお料理とも相性よさそうです。実は900本しか生産されていない貴重な一本だそう。そんなワインに合わせるのは「アンチョビバターの揚げニョッキ」(¥1,200)。厨房から食欲そそるアンチョビのいい香りが漂ってきていて、ワインを飲みながらひっそりワクワクと待ち構えていました。料理名からジャンキーなテイストなのかと思いきや思いの外カラッと揚げられていて、下に敷かれたアンチョビとバターの味付けも全然くどくなく、パクパクと口の中へ。束の間の爽やかなパセリがいい仕事をして病みつきになってしまう、ある意味危険な魔のひと皿でした。
濃厚なカチョエ・エ・ぺぺで
心ゆくまで味わい尽くす
赤ワインをいただいているので、締めはお肉と非常に悩みましたが優柔不断な私に反し、いつも即決なHarukaに任せて「カチョ・エ・ペペ」(¥1,700)をチョイス。イタリアを代表するひと品で、チーズとコショウのみで作るシンプルなクリームパスタ。一見カルボナーラにも見えますが、違いは卵を使用していないところ。素材勝負のシンプルなパスタは、仕上げにふんだんにかけてもらったチーズの風味が鼻いっぱいに広がり、もったりとした濃厚なクリームソースに少し太めのパスタがしっかり絡まってとてつもなく美味。ほかも気になるメインがありすぎて、また一緒に来ようねと誓い合いました。気を許す友人に、何から何までこだわり抜かれている本格的な料理。今宵も完璧なドリンキングタイムとなりました。
イタリア語で“裸”の意味合いを持つ「gnudi」(ニューディ)。看板やグラスには裸の女性が描かれています。「ありがたいことにいろんなご縁から、若くして店をオープンすることになったので、頑張りすぎず自分らしく赤裸々に、誠実に努めていきたい。裸の状態から一枚ずつ服を着て厚みを出すという意味も込めています」と藤生さん。オープン当時は仕込みから営業まで、すべて一人でこなしていたそう。「イタリア料理は煮込んだだけ、焼いただけで提供する、素材勝負の自信満々なところが好き。直球すぎると難しい面もあるので、そのまま落とし込むのではなく、ステーキもあるけど唐揚げもあったり、ワインもあるけどサワーもあったりと親しみやすくカジュアルに打ち出しています」。
Harukaはこの前の休日に、湘南にあるワインショップでお気に入りのボトルを購入し、静かな海辺でパートナーと一緒に満喫したとのこと。都会の喧騒を離れて、波の音を聞きながら味わうワインは格別ですよね。誰かとお酒をともにする時間も魅力的だと今日改めて感じられましたが、やはりよそ行きの私と素の私を行ったり来たりしながらじっくり浸れるひとり呑みも、私にとってはなくてはならない大切なひと時だと再確認できました。これからも気になるお店にお邪魔し、自分を満たしていきたいと思います!
東京都渋谷区神宮前3-41-2 岡本ビル1F
TEL_03-6438-9392
17:00〜24:00(土曜15:00〜23:00)
月曜、日曜休
@gnudi_gaienmae