CURRENT MOOD Vol.21

Jun 17,2025 / FASHION

スタイリストがごく私的な視点で
今気になるアイテムをセレクト

移りげなトレンドを押さえつつも、自身のスタイル哲学や今の気分を取り入れた新しいファッションを日々追求するスタイリスト。そんな彼女たちにセレクトテーマと、それに基づくアイテムを提案してもらう連載コンテンツ。今回のVol.21は、高橋茉優さんが「安心感があってユニフォームのような存在」という黒と、「尊くて優しい」白のアイテムをピックアップ。

EDIT_Yoshio Horikawa, Mizumo Uehara (PERK)

「白と黒。どちらの色もストイックでシャープ、ほかの色とは交わることのない孤高の色だと思っています。“洗練”されたその2色は、私のワードローブには常に欠かせない存在です。仕事柄、自分自身でまとう色みは極力シンプルでありたいという思いから、無条件に黒のアイテムを手に取ることが多く、むしろ安心感を覚えるほど。気がつくといつも黒ばかり身につけていて、自分のユニフォーム、表の顔になりつつある。反対に白は、素の私に戻れるような優しく包み込んでくれる、そんな色。黒を身にまとって常に緊張感のある日々を送るなか、ふとどこかでその糸が切れ、黒とは対極の無垢な白を求めている自分自身がいます。春風に揺れる白い花、真夏の白い砂浜、真冬の白い雪、一年を通しても恋しい季節の白があるように、私にとっては尊く優しい色。今回はその2色をテーマに掲げ、ワードローブに取り入れたいアイテムをセレクトしました」