CURRENT MOOD Vol.14

Dec 25,2024 / FASHION

スタイリストがごく私的な視点で
今気になるアイテムをセレクト

シーズンごとのトレンドに翻弄されることなく、自身のスタイル哲学や今のムードをマッシュアップしながら気分の上がるファッションを提案してくれるスタイリスト。こちらのコンテンツは、そんな彼女たちがパーソナルな視点でアイテムを選び、紹介。前回のVol.13に引き続き、柴原コトミさんが「10年後もきっと好きなもの」をテーマにセレクトしてくれた。

EDIT_Yoshio Horikawa (PERK)

「テーマを自由に決められるこの撮影のお話をいただいた時、『もっとも個人的なことがもっともクリイエティブだ』と語った映画監督の言葉が浮かびました。自分のパーソナルな部分に紐づかせて、感情に起因するようなテーマにしたいというアイデアを思いつきました。そんな折、クローゼットを整理する機会があり、この服を着て気心知れた友人と食事をしたなと楽しかった夜に思いを馳せたり、今シーズンこの服を着るのはあと僅かかなと季節の移ろいを実感したり。服に高揚感や思い出、時間の経過が染み込んでいる感覚を覚えました。慌ただしくタスクをこなす日々のなかでも、ふとしたきっかけを見逃さず、自分の感情にフォーカスできる余裕は持ち合わせていたいもの。好きなものを好きと思えるピュアな感覚に立ち返り、今後も長く愛せるエッセンシャルなアイテムをセレクトしたいと、今回のテーマを選びました」