とことん自己チューに楽しめる
大人女子ひとり呑みのススメ
新年、あけましておめでとうございます。皆さま、素敵な年越しを過ごせましたでしょうか?
ひとり呑みの時間を有意義なものにしていただけるよう、2026年もゆるりとPERK編集部Mizumoが“INDEPENDENT GIRL”に
とっておきの一軒をご紹介いたします! 連載第9回目は、代々木上原にお店を構える「上原の酒場 でばちか」をピックアップ。
一見、ハードルが高そうに思える洒落感漂う立地に、2軒目におすすめの隠れ家を発見。一瞬にして過ぎ去った師走、
友人たちと過ごした大切な時間を思い返しながら少し心の休憩をしに、ほろ酔いながらもお酒の勢いに任せて新しいお店へいざ!
PHOTO_Sayuri Yamada
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara (PERK)
先日、名物の出雲そばを食べに島根県へ行ってきました。その日は快晴だったことも相まって、
旅行客で活気づいた店内からは弥山を一望することができ、出雲そば特有の香ばしい香りや啜る音が際立ち、しっかり五感で楽しめました。
初めての土地でいただく料理やお酒は、いつにも増して新鮮に感じることができますね。
知らない場所へ出向き経験することは、何事も自分にとってプラスの感情にしてくれます🫀
以前より代々木上原にある人気の酒場「でばやし」 をチェックしていましたが、なかなかひとりで入るには勇気が必要な雰囲気……。友人たちと楽しむ場には最適だなと思いましたが、何かきっかけがないと私にはひとり呑みは難しいかもしれない、と二の足を踏んでいた時、2店舗目の「でばちか」を発見。飲み会の帰り道、今宵はひとりで締めたいとお酒の力を借りて念願の入店!
ちょい呑みにありがたい
高知の食材を使った王道メニュー
代々木上原駅から徒歩3分圏内、目立った看板はなく地下にひっそりと佇む「でばちか」。恐る恐る階段を降りていくと、途中に思わずクスッと笑ってしまうチャーミングな道しるべが目に入る。愛らしいイラストを横目に地下1階へ。突き当たりには看板があり、鼓動が高くなっているのを感じながら少し重たい扉をグッと引きいざ入店。そこには大量の焼酎のボトルが並びカラフルな壁画が描かれ、そしてスタッフさんが素敵な笑顔で出迎えてくれた。地下へ行くまでの雑居ビル特有の冷たい雰囲気から一変、アットホームなスペースが存在していてそのギャップに驚きを隠せない……。
すでに1軒目でたらふく食べてきたこともあり、そこまでお腹のキャパはなく悩んでいると、初めての人も常連さんも必ず頼む看板メニューがあるとオーナーの中島良さん。早々にしっかり説明してくれるので、初心者の私は安心してひとまずすべてのオーダーを良さんに委ねました。1杯目に高知で採れた山北みかんを使用した「山北みかんサワー」(¥720)と、人気の「ちくきゅう」(¥580) をいただくことに。高知の食材にこだわっている理由は、良さんと相方の田邊翔太さんがこちらのご出身だからとのこと。みかんサワーはしっかりと飲んできた胃に果実のフレッシュさが染み渡り、甘すぎずにどんな料理とも合いそう。そしてちょい飲み一品目のアテはみんな大好きちくきゅう。私は学生時代、お弁当のおかずに必ず入っていましたし、家で呑む時も手軽でおいしいのでマストで作っています。料理していると余計違いに気づくのですが、ちくわがとてつもなく大きい……! 普通はきゅうりを無理やり押し込んで、ちくわに亀裂が入ってしまうはずなのに、こんなにもきれいに収まるなんてなんとも美しくて愛おしいフォルム。本来なら少しずつつまんで食べるべきなのに、止まりません。七味マヨをつけるとなお加速するので注意です。食べ慣れている味ということもあり、緊張していた体が自然とほぐれていくのを感じました。どこの飲み屋のなんのメニューが好きか、はたまたお酒好きつながりで共通の知り合いがいるなど話が盛り上がり、居心地のよさに早くも心を鷲掴みにされました。
おひとり様には嬉しいポーションと
クオリティの高いおつまみ
2杯目には高知県産の大きくスライスした生姜を入れた「ジンジャーハイボール」(¥730)をチョイス。生姜のピリッとした風味がきいていていいアクセント。ハイボール好きにはたまらない締めの一杯です。お酒を堪能している間に次々に料理が運ばれ、「ザーサイと新生姜のナムル」(¥650)、「カツオのタタキ」(¥1,320)が到着。ナムルはハイボールにも使われている生姜で、みずみずしく繊維がやわらかいので全然辛くないんです。ザーサイには、たらこが和えられていて食感が楽しい。これは間違いなくお酒泥棒代表の逸品です。カツオのお刺身は食べやすいひと口サイズで、口の中に入れた瞬間にとろけてしまいました。ぶりっと歯応えのある魚も好きですが、いつの間にか消えて魚の風味や余韻が残る儚いお刺身もおいしいですね。どれもひとり呑みにちょうどいいポーションで、2軒目でも無理せず自分のペースで楽しめました。
もともとガールズバーがあった10坪のコンパクトな地下空間に、本店の「でばやし」の近くに位置することから2024年11月にオープン。オーナーの良さんと翔太さんは幼馴染コンビということもあり、互いに切磋琢磨し高知の魅力をフーディが集う代々木上原で、地元の食材を活かした郷土料理を提供している。深夜2時まで開いているのも酒飲みにはありがたく、2、3軒目の利用ももちろん、カウンターのみで落ち着いた雰囲気なので大切な人とデートで訪れてもよし。何よりポーションといい、店員さんの程よい距離感といい、おひとり様にはぜひおすすめしたい隠れ家です。
年始一回目のひとり呑みは、昨年お世話になった人たちや、“年末なので”を理由に久々に再会した旧友との時間を振り返り、せわしなかった2025年をきれいに整理する時間となった次第。新しいお店へ踏み込む時の緊張感と高揚感、お酒を嗜み徐々に緊張が解けていく安堵感。一貫してスリルのあるこの感情の波が、ひとり呑みがやめられない理由の一つかもしれません。今宵もおいしいお酒と温かい会話でお腹と心を満たすことに成功。さぁ、今年も頑張ります!
東京都渋谷区上原1-35-6 第16菊地ビル B102
19:00~2:00
日曜休
@debachika_112