Tokyo Brand
Seasonal Signatures
December, 2025

Dec 12, 2025 / FASHION

世界に誇る東京ブランドの
今季の象徴的アイテムを毎月セレクト

寒さがこたえる冬本番のスタイリング。暖かさ重視で機能性に富んだウォームな冬を過ごすか、自らのセンスを信じてデザインやフォルムを楽しむユニークな冬とするか。こちらのコンテンツでは、シーズンテーマはもちろんデザイナーの偏愛や今の気分が存分に感じられる、東京ブランドの今季のシグネチャーアイテムをピックアップ。重たい色みにまとまりがちな冬、ビビッとくる自分好みのカラーアイテムに身を包めば、次第に気持ちも弾んでくるはず。冬こそ軽やかさをプラスして、ポジティブなムードをまとって。

PHOTO_Yoko Tagawa
EDIT&TEXT_Mizumo Uehara(PERK)

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YEAH RIGHT!! 

DESIGNER_Keita Kawamura , Michiko Imura
LAUNCH_2005

春先までロングランしてくれる
万能なイエローコート

今年でデビューして20年目となる〈イエーライト!!〉。“Daily life of the eternity(永遠なる日常生活)”をコンセプトに掲げ、日々の暮らしをソースとし服をデザイン。ユーズドを用いたリメイクアイテムも継続展開。デッドストックのアンゴラウールを贅沢に使用したオーバーシルエットのPコートは、チンストラップを留めると襟裏のネイビーが覗き、引き締まった印象をプラス。裏地の一部にはユーズドのスカーフをあしらい、羽織る瞬間の特別感に自然と気持ちが高まる。やわらかな色合いながらも存在感のあるスペシャルワン
イエローアンゴラメルトンピーコート¥82,500

イエーライト!! TEL_03-6427-8612
https://www.yeahright.jp/
@yeah_rightii

TBSS_2

PHOTOCOPIUE

DESIGNER_Misa Takeuchi
LAUNCH_2019 A/W

エレガントな装いに、飾らないアティチュードで
パリで出会ったしなやかで強い女性たちの姿勢に共感を持ち、女性的なシルエットと強い佇まいを共存させたコレクションを展開する〈フォトコピュー〉から、アシンメトリーなシルエットに女性らしいラインが見え隠れするベロアドレスをセレクト。1960年代の“フルクサス”という芸術活動に感銘を受け、ベルベット生地にガーベラのカモフラージュ柄を描き技巧的なルックスに落とし込んだ。しなやかな光沢を帯びつつも伸縮性のあるドレスは、リラクシーに着こなせて自然体な自分にそっと品を添えてくれる。
アシンメトリックジャージードレス¥63,800

フォトコピュー TEL_03-6265-8322
https://photocopieu.fr/
@photocopieu

TBSS_3

HARUNOBUMURATA

DESIGNER_Harunobu Murata
LAUNCH_2019 A/W

強さと優雅さの共存を表した一着
春夏コレクションで彫刻家ブランクーシの思想である“静的な美”を探求したのに対し、今季はレーシングドライバーDorothy Levittの生き様に着想を得て、自由と速度がもたらすエレガンスとラグジュアリーの可能性を追い求めた。光沢のあるオイルのような質感が、ハードな印象に女性の艶感を彷彿とさせ、まさに彼女の持つ優雅さと大胆さのコントラストが表現されている。ボリュームジャケットをメインに、ハイウエストにタイトめなパンツを、もしくはミニ丈にロングブーツのスタイルでとことんスパイシーさを加速させて。
マーサ¥354,200

ザ ウォール ショールーム TEL_050-3802-5577
https://harunobumurata.com/
@harunobumurata


TBSS_4

AYA YAMANAKA

DIRECTOR_Aya Yamanaka
LAUNCH_2021

ハートフルな温もり溢れるジャンパー
大量の洋服が廃棄されている事実を想い、ただクリエイトするのではなくアップデートできるマテリアルを使い、新たな価値を生み出すことをテーマとする〈アヤ ヤマナカ〉から、ブランケットジャンパーをピック。毎年継続してリリースされている、不要になった寝具の毛布を使用したジャンパーは、どこか懐かしい気持ちにさせられる。リラックスしながらまとえて、着心地抜群なうえに保温性は極上。こんなジャンパーほかにはない。いろんなものを削ぎ落とし、シンプルにデニムに合わせてナチュラルに着こなしたい。
ブランケットジャンパー¥51,700

アヤ ヤマナカ
https://ayayamanaka.com/
@ayayamanaka_

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HOMMENA

DESIGNER_Daichi Kaito
LAUNCH_2024 A/W

違和感を宿らせたニューフィールド
フランス語で男性を意味する“homme”にaを加え、イタリア語の女性名詞の形式を採用した造語〈オムナ〉。マスキュリニティとフェミニティの境界にある微妙な揺らぎを、シルエットやディテールに静かな違和感として落とし込んでいる。幼少期に抱くピュアなワクワク感をベースに、’60年代のストームライダースをアレンジしたデニムジャケットを展開。星型のリベットに加え、ポケットのステッチも特徴的。一見、違和感を覚えるシルエットは袖を通すたびに、新しい感覚を発見できた時の興奮や期待を思い起こさせるエネルギーに満ちた一着。
ドレープストームライダージャケット¥143,000

サカス ピーアール TEL_03-6447-2762
https://hommena.official.ec/
@hommena_official