“INDEPENDENT GIRL” SNAP!!!

上枝みどり/フリーランスPR

Oct 21, 2025 / FASHION

誰かの正解に頼らず、好きなものを自分の視点で選ぶこと。スタイルとは、ファッションを超えてその人の“今”を映す姿勢や哲学の表れ。こちらのコンテンツでは、“INDEPENDENT GIRL”たちのスナップを通して、自分らしくあることの魅力を掘り下げていく。第6回目は、アパレルブランドやビューティブランドのPRを務める上枝みどりさん。PERKの秋のテーマ“RUGGED GRACE(荒々しさと優雅さ)”をもとに、彼女が感じる“RUGGED”と“GRACE”、それぞれのスタイルを提案してくれた。

PHOTO_Yoko Tagawa
EDIT_Maria Ito(PERK)

PROFILE

上枝みどり

@midori_ueeda

透き通るような白い肌に、黒髪のボブがよく映える。大手アパレルでのPRを経て、現在はファッションやビューティのPRとして活躍。その経験から生まれるスタイリングは、上品な色使いと大人の余裕が同居した佇まい。穏やかで落ち着いた話し方も魅力で、自然と人を惹きつける存在。

01_やわらかなトーンのグラデーション

“RUGGED(荒々しさ)”をテーマにしながらも、ベージュとブラウンが描くのは穏やかなグラデーション。ロングコートの中に覗くのは、バターイエローのシャツとランジェリータイプのボディスーツ。「胸元を開けるスタイルは、夏は軽く見えすぎてまだ抵抗があるんですけど、秋冬は上に重ねることで深みが出るように思います」。淡いトーンが肌に溶け込むように馴染み、普段はしないような肌見せの挑戦も自然の流れに。「コーデュロイのパンツとコートのレトロな風合いで“RUGGED”を演出。そこにシャツのテロッとした質感を重ねることで、全体のバランスが軽やかになります」。動くたびに空気をはらむような柔らかさが漂う、色と質感のグラデーションが彼女らしい。

02_黒をしなやかに呼吸させ、緊張感をひとさじ

羽のように揺れるスカートを主役に、全体をストイックなブラックでまとめた。強さと自由、秩序と遊び、相反するものを両立させた“GRACE(優雅さ)”という名のバランス。「真っ黒ってどうしても硬く見えるから、お腹を少し見せて素材の違いで抜け感を意識しました」。黒という色の中で、どれだけ抜け感を出せるか。その余白が彼女のスタイルを決定付けている。このバランス感覚は、経験と直感が共存する“上級者の勘”。「足元は黒のシアーソックスでもよかったけれど、ミュールから赤いソックスが覗くたびに気分が上がるんです」。クラシックな装いにほんの少しの遊びを差し込むことで、コーディネート全体がふっと軽くなる。赤は意志を秘めたアクセント。上品でありながら、どこか挑戦的なのも魅力。

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