The Favorites Forever
Nov 25, 2024 / FASHION
あの人のアイデンティティが表れた
ずっと手放せないファッション
マイスタイルを謳歌する“INDEPENDENT GIRL”が、ずっと手放せないでいるフォーエバーな服。そんなアイテムを目にすれば、彼女たちのセンスやアイデンティティが手に取るようにわかる。連載第9回目は代々木上原にあるフラワーショップ「whole(ホール)」の店主・綱川禎子さんに、「10年以上、20年近く身近にある色」という水色のコレクションを紹介してもらった。
PHOTO_Yu Inohara
EDIT&TEXT_Yoshio Horikawa (PERK)
PROFILE
Yoshiko Tsunakawa
ブルーよりも合わせやすく
ベーシックな色にも馴染んでくれる
この連載コンテンツを綱川さんにオファーした際に、それならと提案してくれたのが水色のコレクション。黒や白、あるいはベージュやネイビーではなく、水色というのが新鮮だったけれど、実際にこの色のニット、スラックス、スニーカーをコーディネートした綱川さんに会うとすごく様になっていた。
「もともとはブルー、広範囲で青い服が好きで。セレクトショップで働いていた頃にオレンジや黄色、赤にピンクなど、いろんな色の服に挑戦したんですけど、この色は自分には似合わない、こっちは似合うかもと選別するなかで、ブルーが好きなんだなって。ただ青にこの髪色だと、どうしても強くてうるさくなっちゃうんですよね。今もブルーの服もあるにはあるけど中には手放したものもあって、最終的に行き着いたのが水色たちでした」
確かにハイトーンのヘアにブルーの服は印象が強くなりそうだし、髪だけでなく肌の色との相性を考えると水色の方がバランスがよさそう。綱川さんにとって、この色はどういったところが魅力なのだろう。
「意外と合わせやすいというか、ブルーと比べてそこまで派手ではない気がするんですよね。ベーシックな色で言うと、黒や白、グレー、ネイビー、ベージュをよく着るんですけど、これらと水色の組み合わせが好きで。そういった定番カラーにも合わせやすく、自然と馴染んでくれるんです。水色と同じくらいベージュも好きなんですけど、全身ベージュの時なんかに水色のシューズ(アイテム写真4、8)や小物(アイテム写真7)を取り入れるのも気に入っています」
紺も好きだけど、やっぱり水色。彼女が言うようにブルーほど強すぎず、コーディネート写真からも見て取れるように上品さや柔らかなムードが漂っている。